
収穫された葡萄は、どれも見事に生育している。

ピノノアールの粒や房は、葡萄の中で最も小さい。noble grapeといわれる所以だ。
ヒルサイドのピノノアールは平地のピノよりさらに小さい。

メキシカンは、このプラステックの箱”1杯いくら”で働く。

女性クルーは常に台車に載っている。危険なのでドライバーとのコミュニケーションが大切だ。

急斜面(写真では緩やかだがとても急)を下りてくるトラクター。




FREE BEER TOMORROW ハーベスト期間中はビールがお茶代わり。

続く

ENGLISH (not good translation)
大西洋上の赤道近くで熱帯低気圧が発生し、それが徐々に発達してハリケーンになり、カリビアン諸国やアメリカ東部を襲うのがいつものパターンだ。
それゆえ、ハリケーンは東海岸だけの”自然災害”だと思っていたが、そうでもないようだ。
今年で私はカリフォルニア在住17年になるが、
今年初めて太平洋上でも毎年ハリケーンが発生していることを知った。
(台風ではなくハリケーン)
アメリカ本土(西海岸)に影響がないのでほとんどニュースに取り上げられることがないので、アメリカ人でもほとんど知らない。(私の周りでは)
9月10日頃、太平洋上の赤道近くで、ハリケーン・リンダが発生した。
2000KM以上も離れているにもかかわらず、そのハリケーン・リンダがソノマ・ナパに影響をもたらした。
9月には全く雨が降らないカリフォルニアに、僅かではあるが雨を降らせた。
昨日の日曜日は朝から夕方まで時雨れた。
収穫前ということもあり、雨に慣れていないカリフォルニアの栽培家は大慌てだ。(僅か2mmにもかかわらず。)
こちらの人たちは、もしフランスや日本の気象条件でブドウ栽培をしたなら卒倒するのでは、と思う。
私も少し不安に駆られたが、
この雨のおかげで葡萄が瑞々しくなったようで、良かったのではないかと思う。
Harricane Linda

ENGLISH
スパークリング用は、
糖度が21Brix前後まで上がれば良いので、収穫時期が早い。
では普通のワインは?
シャルドネなら24Brix, 黒葡萄なら少なくても25.5Brix欲しい、と言うのが2~3年前までだった。
どこかのハンバーガー好きのワイン評論家が高アルーコールワインが好きだったために、
誰もがアルコール度15%のワインを造った。
(良い点をもらうために!)
そして、もっともらしい理由をつけるために、
Hanging Timeが「どうだ、こうだ。」という議論がなされたが、
実は糖度が上がるのを待っていただけ、である。
(私もそのHanging timeには踊らされた)
いまだに〇〇ポイントと言っている人がいるが、
そういう人は、消費者も、醸造家も少数派になりつつある。
(カリフォルニアワイン業界も、やっと健全になりつつある)
したがって、醸造家も収穫時の糖度をぎりぎりまで待つような愚かなことはしなくなった。
5年ほど前だろうか、私が親しくしている日本人のソムリエさんが、
「カリフォルニアワインは料理に併せにくいんですよ。」
と話してきた。
なるほどアルコールが強いので、特に繊細な料理には合わない。
日本に帰国したときには、そのような話を他でも聞いた。
そのため、私はアルコール度をできるだけ低くし、酸を高くするようなワイン作りをしてきた。
(しかし、3~4年前、自称ワイン評論家氏に、もっと「Big」なワインを造れ、といわれてしまった。
あちらを立てれば、こちらが立たず。。。。)
しかし、最近やっとアルコール控えめ、のワインが定着してきたようだ。
先月、また自称ワイン評論家氏に会ったが、
「私は繊細なピノが好きです。」
と、言っていた。
「大きな、”黒い”ピノが好きだったんじゃないの?」
とからかうと、
「そういう時期もありました。」と笑っていた。
ルッシアン・リヴァー地区では、ラグナロードやイーストサイドで、本格的にピノの収穫が始まっている。
糖度は24度前後ときく。
とてもいいことだ。
BRIX

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