カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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2007年 11月 03日 ( 1 )

Maceration Carbonic(que)

日本へワインのプロモーションに行っていた友人が先週カリフォルニアに帰ってきた。
彼との会話の要約。わかりやすいように少し脚色した。


「ワイン売れたか?」

「まあまあだった。でも、行く時期を間違えたようだ。」

「どうして。」

「どこのワインショップもボジョレーヌーボの話ばっかり。
カリフォルニアワインの売込みには最悪の時期だった。
来年は、カリフォルニア・ヌーボを造ろうか。ハハハ。。」

「ソノマ・ヌーボでもナパ・ヌーボでも良いな。」

「ところで、ボジョレーヌーボって、そんなによく売れるのか?
日本に行くまで"ヌーボ"って言葉さえ知らなかった。
こちらでは見たこと無いなー。」

「輸出量の半分は日本に行くらしい。
最近は、中国や韓国でももてはやされているようだ。
ある雑誌のコラムニストが、
『ボジョレーヌーボを飲むことが先進国の仲間入り。』と、皮肉っていた。
こちらでは、クリスマス頃にスーパーの片隅に”ひっそり”並んでいることがある。」

「しかし、収穫はいつするんだろう?
11月には市場に出るので。。。
9月1日に収穫したと仮定して、
アルコール発酵期間は2週間。そして。。。」

「ボジョレーはカーボニック・マセレーションを使かって1週間ほどで終わるだろう。」

「そういえば、日本のワインショップで
『カリフォルニアでマセラシオン・カルボニックを使ってワインを造るか』
と質問された。最初、マセラシオン・カーボニックの意味がわからず、 
『それなんですか?』
と聞き返した。
馬鹿なアメリカ人と思われたかもしれない。ハ、ハ、ハ。。。」

「普通の人が、『マセラシオン・カルボニック』と聞けば、何か特殊な、高度なワイン醸造法と思うかもしれない。実際は反対なのだが。。。
フランス人は付加価値をつけるのが上手だから。
しかし、カリフォルニアでカーボニックマセレーションでワインを造っているなんて聞いたこと無いな。セントラルヴァレーの安いワインなら使ってるかもしれない。」


「そういえば、ガロのワインはバナナの匂いがした。 笑」

「CO2を入れたタンクに葡萄をそのまま放り込むだけだから、人手と時間がかなり節約できる。発酵は、イーストが勝手にやってくれる。」

「最初に発酵してるジュースを少し入れておくと、発酵はなお早くなる。」

「ポンプオーヴァーやパンチダウンもしなくていいし。。。ラクなワイン作りだと思う。」

「というより、手抜きのワイン作りだな。
手間がかかるのは、プレスの時ぐらいだろ。」

「しかし、アジアだけかもしれないが、国際市場を開拓したデュブッフは賢い!」









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by kissouch | 2007-11-03 06:29 | 余談