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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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pinot days 2008 当日 /

こちらアメリカでは、そろそろリセッションに入ったようだ。

私がカリフォルニアに来た16年前も、ちょうどリセッションの真っ只中だった。

ワイナリーでの仕事をを得るために、新聞広告に載っていたセラーワーカーのポジションに応募した。
そのワイナリーはセラーポジションに、確か8人募集していた。
テンポラリーであったにもかかわらず、面接当日には多くの人が集まってきた。
3倍以上の倍率だったろうか。
(当時、アメリカはよほど不況だったのだろう。)
セラーワーカーは、日本ではいわゆる”3K”の仕事だが、
ワインがよほど好きでない限り勤まらない。
にもかかわらず、この人数、、、少し不安だった。

しかし、どうにか面接に受かり、仕事にありつけた。
働き出して数週間後、ワインメーカーから何故私を選んだか、聞く機会があった。
セラーマスターやワインメーカーが、冗談ぽく言った。

「目立ったから選んだ。」と。
「白人ばかりの中に、一人アジア系が混ざっていた。」
「皆ジーンズにTシャツ姿だったが、
そのアジア人はスーツにネクタイだった。」と笑われた。

その面接の日は、自分でも場違いな いでたち で来てしまった、と思っていた。

前置きが長くなったが、そのときのワインメーカー、Stephen Test(スティーヴ・テスト) に Pinot Days で会った。

15年ぶりだ!

2~3のワイナリーでワインメーカーを務めた後、最近自分のワインを作りはじめ、ブースを出していた。
彼は、一目見るなり私のことがわかり、声をかけてきた。
「このワイン業界に日本人はほとんどいないので、忘れたくても忘れられない。」
と、笑っていた。
「しかし、このイベントには日本人が多いようだ。」とスティーヴは続けた。
「日本人じゃなくて中国人だよ。」と私は正した。
(アメリカ人には日本人と中国人、韓国人の区別がつかない。}

実際、日本人の“常連”の方を除いて、今年のピノ・デイズではあまり日本人の方を見かけなかった。
それに引き換え、中国人が目立った。

私のブースへも中国人バイヤーがきて、
ワイン価格を聞くなり値切り始めた。

(さすが中国人!いきなり値切るとは、大阪出身の私でも驚いた。)

取引は、丁重にお断りした。

今年のピノデイズは去年よりも混雑し、大盛況のようだった。
来年は日本人の方がもっと増えることを期待しています。

当日お会いしたTAKUYAさんのブログにより詳しいPinotDaysの様子が掲載されている。

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by kissouch | 2008-07-01 04:55 | wine link