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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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crush report 2006

3月初めに2006年のクラッシュレポートが届いた。
相変わらずナパのボルドー系品種は高価格だ。カベルネ・ソーヴィニョンの最高価格は1トンあたり$23500。この価格で誰かが”カルトワイン”を作ろうと11.2トン購入している。このブドウを破砕してジュースになった時点の価格は、750mlあたりすでに$31前後になる。このジュースを醗酵させてさらに2年間熟成させれば当然ボトル1本$200〜$300の値になってしまう。
最低価格は$250で13.7トン。ナパのブドウと言ってもこの落差は。
$1000の価格で215.2トン取引されている。2バックチャック用のワインだろうか。
カベルネ・ソーヴィニョンの2位の価格は$22135.42で30.3トンの取引がある。
カベルネフランの最高価格も同じく$22135.42。メルローもプテイヴェルドーも$22135.42。どうしてこうなるかと言うと、「トンあたりいくら」ではなくて、数量には関係なく畑自体と契約しているからだ。
ところでソノマのカベルネ・ソーヴィニョンはどうかと言うと最高で$5483.63。ナパには大きく水をあけられている。生産量はナパが 29685.3トン、 ソノマが21649.2トン。

では、ピノノアールは。
ソノマの最高価格は$10288.07で4.9トン。
ナパは$17035.06で7.1トン。何でもナパが良いと思っているワインメーカーがどこかにいるらしい。幸いそれは一人だけの様で二位の価格は$6656.39とリーズナブルである。
平均価格はソノマが$2509.32で、ナパの$2276.89を上回った。ソノマのピノノアールの生産量は23064.5トンでナパの5919トンを大きく上回っている。サンタバーバラもピノノアールで有名だが生産量はソノマの4分の一、5603.1トンだ。

カベルネのナパ、ピノのソノマというところか。
by kissouch | 2007-04-03 05:40 | Crush Report