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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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2010年、今年を振り返って。。。4  

(3)で述べたように、隣のヴィンヤードの葡萄を、某カルトワインCが買うことになっていたが、レーズンになったためにその葡萄は購入されなかった。



そのカルトワインCは。。。。

2年ほど前にそのラベル(ブランド)は売りに出され、
そしてオーナーが変わり、
その新しいオーナーは生産量を増やし、ごそっと儲けている。

(一般消費者はオーナーが変わったことも、生産量を増やしていることも知らないだろう)

(カリフォルニアではワイナリーやラベル(ブランド)の売買が多い。
特にナパでは多く、少し有名になるとブランドを売って、お金に換える。
そのブランドを買ったオーナーは、量産して利益を得る。)


そのカルトワインCから、
「幻ヴィンヤードの葡萄を購入したい。」という話が、
マネージメント会社を通して連絡があった。
売る葡萄はなかったが、
どのような内容か興味があったので話を聞いてみた。

(ボトル1本を100ドル以上で販売しているワイナリーなので、どれくらいのOfferがあるか興味津々だ。)

ところが聞いてびっくり、
「馬鹿にするなよ!」という金額だった。

今年は平年に比べピノノアールの収穫量はかなり落ちたので、
ほかのピノノアールで有名なワイナリーからも問い合わせがきた。
が、断るしかなかった。


今年のヴィンテージに関して、あまり良い話を聞かないが、
ひとつ例外がある。
セミヨンでレイトハーベストの甘いワインを作っているワイナリーには、
今年の気候は良かった。

例年、Botrytis菌がうまく着かず苦労しているワイナリーが多い。
畑のスプリンクラーで水をかけたり、苦労している。
しかし今年は放っておいても、Botrytis菌が葡萄に着く。

セミヨンだけでなく、収穫が遅れたカベルネにも着いたのには困ったものだが。

セミヨンのレイトハーベスト、
と聞けばなんとなく美味しそうなワインに聞こえるが、
カビに取り付かれたセミヨンを見ると飲む気をうっする。(写真下)
2010年、今年を振り返って。。。4  _f0007498_824365.jpg

2010年、今年を振り返って。。。4  _f0007498_841267.jpg

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by kissouch | 2010-11-30 08:59 | news in sonoma/napa