カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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ハーベストが本格的になってきた。

ソノマでは、3週間ほど前からスパークリング用のシャルドネ、ピノノアールの収穫が始まっている。
スパークリング用は、
糖度が21Brix前後まで上がれば良いので、収穫時期が早い。

では普通のワインは?
シャルドネなら24Brix, 黒葡萄なら少なくても25.5Brix欲しい、と言うのが2~3年前までだった。
どこかのハンバーガー好きのワイン評論家が高アルーコールワインが好きだったために、
誰もがアルコール度15%のワインを造った。

(良い点をもらうために!)

そして、もっともらしい理由をつけるために、
Hanging Timeが「どうだ、こうだ。」という議論がなされたが、
実は糖度が上がるのを待っていただけ、である。

(私もそのHanging timeには踊らされた)

いまだに〇〇ポイントと言っている人がいるが、
そういう人は、消費者も、醸造家も少数派になりつつある。
(カリフォルニアワイン業界も、やっと健全になりつつある)
したがって、醸造家も収穫時の糖度をぎりぎりまで待つような愚かなことはしなくなった。


5年ほど前だろうか、私が親しくしている日本人のソムリエさんが、
「カリフォルニアワインは料理に併せにくいんですよ。」
と話してきた。
なるほどアルコールが強いので、特に繊細な料理には合わない。
日本に帰国したときには、そのような話を他でも聞いた。
そのため、私はアルコール度をできるだけ低くし、酸を高くするようなワイン作りをしてきた。

(しかし、3~4年前、自称ワイン評論家氏に、もっと「Big」なワインを造れ、といわれてしまった。
あちらを立てれば、こちらが立たず。。。。)

しかし、最近やっとアルコール控えめ、のワインが定着してきたようだ。
先月、また自称ワイン評論家氏に会ったが、
「私は繊細なピノが好きです。」
と、言っていた。

「大きな、”黒い”ピノが好きだったんじゃないの?」
とからかうと、
「そういう時期もありました。」と笑っていた。


ルッシアン・リヴァー地区では、ラグナロードやイーストサイドで、本格的にピノの収穫が始まっている。
糖度は24度前後ときく。

とてもいいことだ。

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by kissouch | 2009-09-02 02:48 | Vineyard 2009