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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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毎年、Thanksgivingまでは働き詰めなので、
この日だけは
「少し贅沢を。」
と良いワインをあけることにしている。
娘のエイミーもよく飲むようになったので、2001メルローのマグナムも一緒に開けた。

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私がワインに興味を持ち出したのは学生時代だ。
そのころ”ワインが好き”といわれる人たちの話は、
「猫の絵が書いてあるワインがうまいよ。」
程度で、
今と比べるとワイン人口はとても小さい。

今は、ワインショップや高島屋などに行けばたいていの有名ワインを見つけることができる。
また、レアーなワインでもインターネットで簡単に見つけられる。

しかし、当時、”ワイン探し”は大変だった。
電話だけが頼りだ。
あちらこちらに電話をして、ほしいワインを探し回った。
英語で手紙も書いたことがある。

そのようにして25年ほど前に手に入れたワインを、今日あけた。
買った価格は、今の10分の一ぐらいだったろう。

先日、幻ヴィンヤードに来られた方に、
当時のワイン価格の話をすろと、とても羨ましがられた。

85年の5大シャトーのプリミエが1本5000円前後だったと思う。

もちろんケースで買った。

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by kissouch | 2008-11-29 02:05 | 余談
アメリカでは、これからホリデーシーズンと呼ばれる時期に入る。
Thanksgiving, そして Christmas  と、アメリカ人の最も好きな休日が続く。
そして、いろいろなパーティーが催される。
ソノマ、ナパのワインカントリーでは、ハーベストパーティーがたけなわだ。

先日、Dutcher Crossing Wineryのハーベストパーティーに招かれた。
このワイナリーのオーナー、デボラはとても聡明な女性だ。

パーティーはデボラの自宅で行われた。
ただ、呆れるほどの豪邸で、どこかの映画で見たような立派な内装だ。

(ワイン業界で成功しても、これほど立派な家は建てられない。)

ワイナリーの経営者は異業種からやってきた人が多い。
医者、弁護士、科学者、IT関係など。。。。
他の仕事でお金を稼いで、
ワイナリーのオーナーになるのが普通のパターンだ。
(ワイナリーでがんばって働いてもお金はたまらない。)

デボラの場合、ウィスコンシンに住む父親が事業で成功し、
娘のクリスマスプレゼント、あるいはバースデイプレゼントとして、
ワイナリーと豪邸を与えられたと聞いている。
 
なんともアメリカらしいというか、うらやましい話だ。

今回招待されたのは、
ワイナリーに葡萄を収めているグロワー(ヴィンヤードオーナー)だけだ。
グローワーだけあって、ブドウ栽培の話に花が咲く。


それゆえ、先週、バイオダイナミック・ファンの方からemailをもらったことを話してみた。
グローワーの中に、バイオダイナミックに詳しい ジョン がいた。
バイオダイナミックについては、私も一通りの知識をつけたが彼には遠く及ばない。
10年ほど前、彼は実践してみようと思い、よく勉強したそうだ。
しかし、勉強すればするほど、実践しようという気は薄れていったという。

ジョンがいろいろ文献を調べて行くうちに、
スタイナーが提唱した「教義」が都合のよいように拡大解釈されていたり、「
教義」に相反することが多々あるという。
スタイナー自身の「教義」の一部が、実践するのがとても難しい、
あるいは非現実的なので、現代風に変更されているらしい。
なるほど、100年近く前に説かれた農法を、そのまま受け入れるのはとても難しいだろう。

しかし、ジョンは熱っぽく語る。

スタイナーの教えを厳格に守ってこそ、バイオダイナミックを正しく実践しているのであって、
後世のバイオダイナミックの崇拝者が、
「これはちょっと難しいからこのように変えよう。」
と、勝手に変更していいものだろうか。と。

(もちろん、現代のバイオダイナミック崇拝者が、墓の中のスタイナーに許可を得たというならよいが。)

スタイナーは神秘学者で、”ひらめき”あるいは”神の啓示”のようなものに基づいてこの農法を説いているので、私たちのような万人には理解しがたいことが多い。
明確な科学的根拠がないので、彼が説いたことを完璧に実践しなくては意味がない。と。

(ジョンが言うことはもっともだ、と思う。)

ジョンは鹿の話を例に出した。
プレパレーション502にはオスの鹿の膀胱を使う。そして乾燥させた膀胱にYarrowというハーブを詰める。
(鹿を殺して膀胱を取り出す、なんてことは到底私にはできない。バイオダイナミック実践者は自分でこの作業をしているのだろうか??)

現在ではただ オス鹿 と定義されているが、スタイナーの教えでは〇〇という鹿に限定されている。
(ジョンが言った〇〇は難しくて覚えられなかった。)
この鹿は普通の鹿ではなく、トナカイのような大きな鹿の一種で、ヨーロッパ中北部に生息する。100年ほど前のスタイナーの時代には簡単に捕獲されただろうが、今は難しい。
この鹿だけに限定すると、日本はもちろん、アメリカでもバイオダイナミックを実践することはとても困難なことだ。ゆえに、今では オス鹿 という定義になっている。

ブドウ栽培だけでなく、農業全般にバイオダイナミック実践者がいる。
現在、お金を出せば、
プリパレーションが買うことができる。
そういうものを使って、「私の畑はバイオダイナミックだ。」
といってもスタイナーは喜ばないだろう。

ジョンの疑問は、どれだけの人がスタイナーの「教義」に忠実に実践しているかだ。

(私は、カリフォルニア在住のバイオダイナミックに詳しい一人のアメリカ人の考えを伝えただけなので、誤解がないように。)

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by kissouch | 2008-11-20 03:16 | 余談
レベッカ(妻)の友人が、カーネロス(ナパ・サイド)に Cuttings Wharf Vineyard(カティングワーフ・ヴィンヤード)と呼ばれる小さなシャルドネ・ヴィンヤード(17エーカー)を所有している。
この畑は、サンフランシスコとオークランドに挟まれたサンパブロ・ベイからわずか1キロの距離にあり、霧や海風の影響で、一年を通して冷涼だ。それゆえ、ブルゴーニュ系のブドウ栽培に適しており、この畑のシャルドネは地元のワイナリーで名声を得ている。



数年来、
「多くの方から幻シャルドネを是非作って欲しい」
という要望があったので、
このカティングワーフ・ヴィンヤードの葡萄から幻シャルドネ2007年を造った。


私は、樽香がきいたバターリーなシャルドネは好きでない。

酸がしっかりした、ミネラル感のあるすっきりしたタイプを好む。
しかし、そのようなシャルドネは、
えてしてボディーが細く、シンプルになる恐れがある。
ゆえに、それらを念頭に置き、細心の注意を払ってこのシャルドネを仕上げた。

11月17日(月曜日)に幻シャルドネがリリースされる。
是非、試飲して感想を聞かせてほしい。

日本でのお問い合わせ 03-5778-4020

アメリカでの購入 www.maboroshiwine.com

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by kissouch | 2008-11-14 03:56 | wine link
先日のブログの内容に反感をもたれた方から、”厳しい”email を頂いた。
仮に、Aさんとしておこう。
Aさんはバイオ・ダイナミック(ビオデナミ)ファンの方のようだ。
そして、メールでは
 「SO2無添加の、
最小必要限に人間の手を掛けたワインこそが自然な味わいのワインで、
それこそが本当に飲む価値があるワインだ。
カリフォルニアのような人偽的なワインは飲めない。」と。

(わかったようで、わかりにくい内容だが。)

かなりバイオ・ギークな方のようで、カリフォルニアワインには手厳しい。

バイオ・ダイナミック農法は神秘学者のルドルフ・スタイナーが説いた農法だが、
いつからかブドウ栽培にも取り入れられた。
そして、ワイン醸造にも広がった。
神秘学者が説いただけあって、いかにも神秘的な農法だ。
だから、バイオ・ダイナッミクのファンも多い。

私の友人にもニコラ・ジョリーのファンがいて、
バイオ・ダイナミックの話をするのが好きだ。
その話の中に、たまには一理あることもあるので、
興味がそそられることは自分の畑で実践している。

しかし、私は現実的なので、100%バイオ・ダイナミックを実践しようとは思わない。
夜中に星空を仰ぎながら、
あるいは、月を見ながら畑の真ん中で踊る気はない。
(見られると、ちょっと恥ずかしい。)

カリフォルニアにもバイオ・ダイナミック農法を取り入れているワイナリーがある。
ソノマのB・ヴィンヤードもそのひとつで、私の友人が働いている。
私の知る限り、畑で働くメキシコ人はどこにいても陽気だ。
しかし、B・ヴィンヤードの畑で働くメキシコ人はちょっと違うように感じる。
私の気のせいかもしれないが、明るさがない。
私の友人の話では、
「バイオダイナミックに切り替えてから倍以上の仕事量になり、疲れているのだろう。」と。

Aさんの話からすると、
できるだけ人の手を入れない方が価値があるのでは。。。

バイオ・ダイナミックのほうがズーっと人手を要する。

Aさんが信奉するバイオ・ダイナミックのほうがかなり人偽的なようだ。

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by kissouch | 2008-11-13 06:51 | 余談
今年の夏から秋にかけて、多くの方が幻ヴィンヤードに来られた。

名古屋から来られたKさんが、
「私はこういったタイプのワインが好きなんですよ。」と、
一本のフランスワインをお土産に下さった。
モルゴン(ボジョレー)のSO2を添加していない、いわゆる自然派ワイン?だそうだ。

(いまだにSO2は頭痛の原因になるなどと思っている方がいらっしゃるが、科学的根拠のない迷信だ。それに引き換え、SO2無添加のワインのほうが体に悪いのをご存知だろうか?)

2週間ほど前に、興味津々と開けてみた。

生臭い!

グラスに注ぎ、空気を入れても 臭い の一言。

SO2を添加していないために、ワインの中にアセトアルデヒドが発生してるようだ。
口には含んだものの、喉を通す気にはなれず吐き出した。

このようなワインを好きな人は、
このワインを、どのように表現するのだろうか?

また、少しの泡が認められた。
要するに「微発泡ワイン」だ。
「微発泡ワイン」と言えば聞こえがよいが、
これは明らかに醸造家のミスだ。
MLF(マロラクティック発酵)が完全に終わらない状態で瓶詰めされたのだろう。

このワインが日本からカリフォルニアまで揺られたこと、
また、カリフォルニアの暑さのために、MLバクテリアが目を覚ましたと思われる。

実際、MLバクテリアは暖かいと働くが、寒いと活動しない。
クリスマス前までにMLFが終わらないと、MLFは翌春まで持ち越すことが多い。

「MLFが進まないときは、樽をたたいて回る。」
と言う話を聞いたことがあるだろう。

カリフォルニアに来た頃、
「そのような非科学的なこと、、、、」と、私は笑っていたが、
今その”テクニック”を信じる。

醸造家仲間では、
「眠っているバクテリアを起こす。」
と言うが、
ワインに振動を与えたり、
樽を「トントン」とたたくとMLFが急に進むことがある。
バクテリアとコミュニケーションを持っているようで、おもしろい!

ワイン醸造はミステリアスだ。

今年はハーベストが早かったこともあり、
先週、幻ワインのMLFが終わった。
SO2を添加し、熟成期間に入った。

やっと、一息つける。


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by kissouch | 2008-11-11 04:55 | Harvest 2008

Chateau Montelena.....

映画「ボトルショック」の舞台となった シャトー・モンテレーナ が売りに出されたのが、今年の夏前だったと思う。(うわさでは100億円~150億円)
そしてまもなく、よいタイミングでこの映画が封切られた。

このワイナリーは1976年のParis Jadgementの白ワインの部門で1位になり、一躍有名になった。
また、1882年に設立され、歴史があることから売却されることが惜しまれた。
というのも、買い手が、大金持ちのフランス人だったからだ。(Michel Reybier:Chateau Cos d'Estournel のオーナー)
アメリカ人でも、
自分の国の歴史ある建造物が他国籍の所有者の手に渡るのは、よい気がしないらしい。

4ヶ月ほど前に、ユーロ高の助けもあり、
「安い買い物だ。バーゲンだ。」と、
このフランス人が有頂天になっている記事が載っていた。
しかし、話を推し進めていくうちに、
金融ショックなどもありユーロが大きく下がってしまった。
今度は、反対にとても高い買い物になるので、
この話はキャンセルされた。

ほっとしたアメリカ人も多いことだろう。

ドル安円高の今日この頃。
お金に余裕のある人は、
シャトー・モンテレーナのオーナーになるチャンスだ! 

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by kissouch | 2008-11-06 08:14 | news in sonoma/napa
時々、
「カリフォルニアのワイナリーで働きたいがどうすればよいか?」
という問い合わせがある。

コネがあれば話は簡単だが、
普通、コネがある人は皆無だろう。

当時、コネがなかった私は一軒一軒ワイナリーのドアをたたいて働き口を探したが、
今の時代、それはできないだろう。
こちらから「ワイナリーで働かせてください。」とお願いしても、
どこのワイナリーも相手にしてくれない。

しかし、ある程度の基礎知識があればどうにかなることがある。

それゆえ、こちらに留学してワイン醸造やブドウ栽培の勉強を最初から始めるように進めている。
遠回りのようにも感じるが、これが一番確実な方法だと思う。

普通UCDavisのディプロマを持っていれば、
確実に自分の働けるワイナリーを見つけることができる。
しかし、本人の強い意志と、経済力がないとそれほど容易なことではない。
(特に学費が高い)

次のオプションは、
ある程度の知識をNapa Valley College や Santa Rosa JC で身に付けることだ。
これらのコミュニティーカレッジはUCDavisに比べれば簡単に入学できる。
また、費用も格段に安い。(当然、授業レベルは低くなるが。)

そして、あまり知られていないが、マーケティングサイドからこの業界に入ることができる。
数年前に比べると、ナパ・ソノマへの観光客がとても増えた。
それゆえ、テイスティングルームで働く人を探してるワイナリーが多い。
(誰でも良いわけではない。ワインマーケティングの教育を受けた人。)
マーケティングサイドのクラスはSonoma State Universityが充実している。
テイスティングルームであろうが、
どこであろうが一度そのワイナリーに雇われればプロダクションサイドへのトランスファーは可能だ。
(もし醸造に興味があるのなら)
また、他のワイナリーへのコネクションが大きく広がる。

Good Luck!

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by kissouch | 2008-11-04 04:43 | wine link