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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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そろそろ春!かな?


こちらソノマ・ナパは、
桜が満開!
マスタードの花が満開!
と春だ。
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マボロシヴィンヤードでは剪定、タイイング(剪定された枝をワイヤーに結うこと)が終わり、
葡萄の発芽を待つだけだ。

この気候が続くと、あと2週間ほどで発芽が見られるだろう。


不法移民の取締りが厳しく人手不足のため、
まだ剪定を行っていないヴィンヤードも少し残っている。
いつ剪定が終わるのだろう。
芽が膨らむと柔らかくなり、剪定時に傷をつけやすい。
発芽すればなおさら難しい。


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by kissouch | 2008-02-29 03:29 | ヴィンヤード/vineyard

Crush report 2007


今日、2007年ハーベストのクラッシュレポートが届いた。
ブドウ栽培家の“成績表”のようなものなので、私にとっては興味深い。
1トンあたりの取引価格(葡萄の販売価格)が地区(カウンティー)ごとに低いほうから高いほうへと順番に並んでいる。
つまり、自分の葡萄が高価格で取引されれば好成績と言うことになる。

トップ10%に入ることを目標に5年間畑仕事に励んできたが、今回やっと実現した。
ブドウ栽培はかなりきつい仕事であるが、こうした結果が出るとやり甲斐がある。

 
カベルネ・ソーヴィニヨン 

カリフォルニアで高級ワインを産出するのはナパ・ソノマのノースコースト と サンタ・バーバラなどのセントラルコーストの2地区だ。カベルネなどのボルドー品種に限っては、セントラルコースとはまだまだ遅れている。
ノースコーストにはナパ、ソノマ、メンドシーノ、レークの4つのカウンティー(郡)で成り立つ。この中でもナパはダントツだ。2006年の最高価格が$23,500で驚いたが、2007年度はそれを大きく更新して$37,301となった。この価格は破砕した時点でぶどうジュースが750mlあたり約5000円となる。そのジュースを使ったワインの価格は、3年後に10倍、1本5万円ぐらいで販売されるだろう。
また、ソノマのカベルネが始めて大台の$10,000を超えた。(わずか6トンだけだが。)
ちなみに平均価格は、
ナパ     $4302
ソノマ     $2261
メンドシーノ   $1252
レイク     $1377
サンタバーバラ $890

ピノ・ノアール

*最高取引額
5年ぐらい前までは、ピノといえばカーネロス、ルッシアンリヴァー、サンタバーバラだったが、最近カーネロスの名が消え、アンダーソンヴァレーやソノマコーストのほうがよく聞く。
しかし、このレポートでは、最高額$13,343はナパ(カーネロス)だ。(どこのワイナリーだろう、このナパ崇拝者は?)
最高額2位はソノマの$11,464で、僅かだがサンタバーバラ($11,411)に雪辱した。
モントレー  $7,944
メンドシーノ  $7,460

*平均取引額
平均額ではサンタバーバラが$2,913で1位。ソノマが$2,826が2位。
ナパ $2,412
メンドシーノ$2,350
モントレー $1,857

生産量はソノマが18231トンで、サンタバーバラ(5,829㌧)メンドシーノ(2,684㌧)ナパ(4,310㌧)の3地区を合わせた量より多い。


シャルドネ

シャルドネの人気が落ちているのだろうか、最高額が$10,000の大台を大きく下回った。
ソノマの$7,170が1位で、ナパが$7,000で2位。
サンタバーバラ $5,923
モントレー  $4,000

平均値も下がり、
ナパ $2,286
ソノマ $1,867
サンタバーバラ $1,356
モントレー $1,108

2007年度はシャルドネの低迷が気になるところだ。



Crush Report 2006

Crush Report 2005



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by kissouch | 2008-02-19 06:36 | Crush Report

ワインの資格

私が日本にいたとき(17年前)、ワインに関する資格といえば“ソムリエ”だけだった。(そのソムリエさんからワインについていろいろ教わったことも、私がワイン作りを始めた動機のひとつであるが。)
現在、ソムリエだけでなくワインアドバイザー、ワインエキスパートという資格があるそうだ。
これらの資格を目指す若者が多いと聞く。
ワインを作る私としては、ワインに興味を持つ若者が増えることはとてもよいことだと思う。
しかし、あまり”ギーク”にならないことを願う。

私のブログを読んでくださる方の中にも、資格を取ろうと思っていらっしゃる方がいるかもしれない。そんな方へのお薦めが、
下記の「ワインとグルメの資格と教室」だ。

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ページ中ごろに私も登場している。
海外でワイン関係の仕事をしたい方の参考になればと、座談会に参加した。
(私が言ったことが編集された方に正しく伝わらなかったところや、間違って解釈された言葉が少々あるが。)
興味のある方はどうぞ。


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by kissouch | 2008-02-18 13:10 | wine link

wine label

カリフォルニアではワインラベルの審査が結構厳しい。
それにもかかわらずこのラベルの審査は結構簡単に通過したらしい。

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しかし。
スーパーへの納入先がボトリング前に決まっていたらしいが、セールスマンがサンプルを持っていくと、即、納入を断られた。
そのスーパーのワインバイヤーは女性で、一目見るなり「NO!」だったらしい。

なぜ??


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by kissouch | 2008-02-17 13:34 | 余談

American Dream



ワイナリーのセラーワーカーおよびヴィンヤードワーカーは90%がメキシコ人だ。
その多くはメキシコからの”合法”あるいは”不法”移民で、アメリカでのよりよい生活を夢見てやってきた。彼らのささやかなアメリカンドリームは、
家を買ってメキシコの家族を呼び寄せて一緒に暮らすこと。
あるいは、メキシコで家が買えるだけのお金をアメリカで貯めることである。
メキシコからではないが、私も”移民”の一人で彼らと同じ立場なので、(親しみを感じるのだろうか?)よく本音を話してくることがある。

アメリカではまだサブプライムローン問題が続いているが、この住宅バブルがピークの2005年頃、一人のメキシコ人 ロベルト が家を買った。
私に「どうしよう?」と相談に来たが、私は日本のバブルのことを話し「買うのは待て。絶対数年後にバブルがはじけ、住宅価格は安くなるから。」と諭した。
その頃、家の価格が年間20%~30%の勢いで上昇していた。
また、彼の友達も家を購入し、焦ったのであろう、ロベルトは家を買ってしまった。
モゲージカンパニー(銀行からのローン斡旋業者)の口車に乗ったのも悪かった。
最初の1年は”パラダイス”であったが今”地獄”である。

ところでこのサブプライムローン、元金を払わず金利だけを払っていればよい、不思議なローンだ。(ゆえにいつまでたっても自分の家にならないのだが。日本にもあるのだろうか?)
変動金利で1年か2年で切り替える。
収入は自己申告なので、多く申告すれば多額のローンが組める。(銀行は調べないので、ほとんどの借入者は虚偽申告しているらしい。)
ロベルトは約$500,000(5千5百万円)の家を買った。
最初の1年は月々$2800ほど払っていたらしいが、去年の中ごろには$3500に跳ね上がった。(多分彼の家族収入以上だ。)
その上固定資産税を払わなければならない。
利率の安い銀行にローンを組み替えようとすると、元の銀行はペナルティー料を払えと言う。
今年、家の価値は$400,000に下がった。
仮にうまく家が$400,000で売れたとしても、住むところも無く$100,000の借金ガ残るだけだ。
儚いアメリカンドリームとなってしまった。
ロベルトのような例はいくつも報じられている。

その一方、本当のアメリカンドリームをつかんだメキシコ移民もいる。
40年ほど前にカリフォルニアにやってきて、現在カーネロスのソノマサイドにヴィンヤードとワインナリーを所有するレイナルド・ロブレド・ファミリーだ。
今日、メキシコ大統領:フェリペ・カルデロンが移民問題を会談するためシュワルツネッガー知事に会う。
そのあと、大統領がロブレドのワイナリーを訪れる。
ロブレドが会いに行くのではなく、 「現役大統領がロブレドに会いに来る」 のだからたいしたものだ。
大統領がロブレドから移民問題について意見を聞くらしい。

数年前だが、小泉さんが中南米を訪問したときのこと。
小泉さんも日本人移民の方々に会いに行ったことがある。
ボリビアだったかペルーだったか忘れたが、
小さな日本人の移民村に小泉さんがヘリコプターで不時着した。
苦労した日本人移民の方々の労をねぎらうための予定外の行動だった、
と言う記事を読んだことがある。
小泉さんらしいパフォーマンスだ。

堅実な福田さんはどうだろう。
かなりのワイン好きと聞く。

福田総理、マボロシヴィンヤードに不時着!

面白いヘッドラインと思うが。



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by kissouch | 2008-02-13 04:15 | 余談

pruning (剪定) 2008


トレリスタイプおよび葡萄の樹の剪定はワインの品質に大きな影響を与えるのでおろそかにできない。

トレリスシステム、と一言で言ってもいろいろなタイプがあり、ワイン雑誌などを読んでいるとコルドンとかVSPとかグイヨーとかフランス語と英語が入り乱れ、わかりにくいことが多い。(記事を書いてる方もわかってるのかな、と疑問符がつく内容もある)
時々ソムリエさんやレストランシェフの方からトレリスシステムについて質問を受ける。そんな時、Drリチャード・スマートの「 Sunlight into Wine 」と言う本を薦める。f0007498_351499.jpg
私がUCデイヴィスやサンタローザJCでブドウ栽培の勉強したとき役に立った本である。いろいろなトレリスシステムやキャノピーマネージメントについて詳しく説明されている。深く勉強したい方にはお勧めの本である。(ページ数の割には少々高価だが。)

ところで私の畑ではケーン・プルーニングを用い、そして2種類の方法で剪定を行う。ヨーロッパで伝統的なグイヨーダブルとそれの変形、モディファイド・グイヨーである。
どちらの剪定方法も重要なポイントは、どのケーン(枝)を残すか、である。
ワイヤーに結いやすい位置で、もっとも健康そうな、太からず細からず、来年の剪定のことも考慮して。。。と2本のケーンを残す。
芽のカウントは、剪定時にするとおろそかになるのでタイイング(枝をワイヤーに結うこと)のときに行う。

私は本格的に畑仕事をして5年目に入る。
最初はメキシコ人ワーカーの剪定の速さに感心したものだが、年々経験をつむにあたり今年は”負けず劣らず”のレベルになった。(と自負してるが、、、どうだろう?)
今年は畑全体の3分の1をレベッカと2人で剪定した。そして残りの3分の2をメキシコ人ワーカーに任せることにした。

今週末にはすべて終わり、来週からタイイングに取り掛かる。



女性ワーカーだが、男性より正確な剪定だ。
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モディファイド・グイヨー。さて、違いがわかるだろうか。
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興味がある人は去年の剪定状況もどうぞ

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by kissouch | 2008-02-10 08:13 | ヴィンヤード/vineyard

Jean-Charles Boisset

幻ヴィンヤードで収穫されたピノノアールの半分はデローチ・ヴィンヤードが購入する。
そこでボトリングされたワインはデローチ・マボロシ・シングルヴィンヤードとして販売される。
カリフォルニアワインをヨーロッパで販売するのはかなり難しいが、このワインが最近、ヨーロッパ、特にイギリスで人気が出ているらしい。デ・ローチのオーナーがフランスのネゴシアン、ボワセ・ファミリーで、ヨーロッパでの販売網がしっかりしているからだろう。

昨日、オーナーのジャン・シャルル・ボワセが幻ヴィンヤードに訪ねて来た。
以前にも触れたが、彼は映画「モンダヴィーノ」に登場してる。
下着一枚で発酵が始まりかけたぶどうジュースの中に入り、自分の手足で”ピジェアージュ”をしていた。そのとき彼のプライベートなところがチラッと顔を出したのを覚えている方もいるだろう。
映画の話をすると、彼は毎年この作業を行うのを楽しみにしているとのこと。
できれば昔ながらの伝統的な、”素っ裸”でワインの中に入りたいと言っていた。
そういえばフランスにいた頃、ボーヌのワイン博物館で、数人の全裸の若者がお互い腕を組み合ってワインジュースの中を歩き回っている写真を見たことがある。(写真では楽しそうに見えるが、このぶどうジュースの中はかなり冷たい。赤い冷水風呂に入っているようなものだ。私も一度だけだが経験がある。)

ところで彼が訪れた理由は、畑をどうしても見たい、と言うことだった。
彼はその眺望と畑のコーディネーションが気に入ったらしく、畑の頂上から ワンダフル!ワンダフル!を連発していた。
「あと羊の姿があれば完璧だ。」と付け加えた。
というのも、彼はバイオダイナミック信奉者だからだ。フランスに所有する葡萄畑の90%はバイオダイナミックで栽培されている。

私の畑はちょうど葡萄の剪定中で、切った枝をそのまま置いている。
「この枝をどうするのか、燃やすのか?」と聞いたので
「 切り刻み土に戻す。」と答えた。

彼の場合、特定のレストランシェフと組んで、乾燥させた枝を料理に使うと言う。

「剪定した枝を食べるのか?」と聞くと、
「ノン、ノン。。肉を焼くときなどにその枝を燃料として使う。」と答えが返ってきた。

つまりそのコンセプトは、、、、
私の畑を例に取ると、
幻ヴィンヤードで剪定された枝を燃やして肉を焼く。
そうすることにより肉に幻ヴィンヤードの”テロワール”が伝わる。
そのとき幻ピノノアールを飲めばこれほど完璧なマリアージュは無い、
と言うことだ。(さすがフランス人!と感心した。)

その後自宅でテイスティングをした。

もう20年以上前のことだが、ソムリエの右田さんからテイスティングのレッスンを受けたことがある。
まず、ワインの色を見て、
ディスクを見て、
ラルメ?(レッグ)を見て、、、、と。

カリフォルニアに来た頃、それを忠実に守ってやっていると不思議がられた。
グラスを眺めていると、ハエでも入っているのか、と聞かれたことがある。
ファーストフードの国らしく、アメリカ人は少し香りを嗅いですぐにワインを口の中に放り込む。私にもその癖がついてしまった。

ジャンーシャルルは、右田さん風。
久々にテイスティングの”充実感”をあじわった。
幻ピノ2006年のテイスティングになると、彼の口からバイオダイナミック用語が飛び出してきた。
「このワインはまだ閉じてる。」
「今日の月の満ち欠けはどうだ?」
「この状態のワインは満月に近い時期に味わうべきだ。」とか。

普段とは趣が違う、新鮮で楽しいいひと時となった。





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by kissouch | 2008-02-07 01:54 | wine link
アメリカでは1年に2度大きなワインシンポジウムが開かれる。
1月末にサクラメントで開かれるのがユニファイド。
半年後の6月末に開かれ、サンディエゴやシアトルなど開催都市が変わるASEV。
ASEVでは日本から参加されている方に会うこともある。

数年前までは両方に参加し”熱心?”にセミナーにも出席したものだが、セミナーの内容は少々アカデミックすぎて実践にはあまり役立つことが無い。しかし、同時に開催されるワイン関連業者の”ショウ”には興味がある。毎年新しい器具や商品が展示され多くの人でにぎわう。

この30、31日にサクラメントのユニファイドに行ってきた。
そこで見つけたのが下の写真。
さて何だろう?
恐竜の卵、ではない。

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コンクリートでできた発酵タンクだ。
展示されていたのは三分の一のスケールだが、本体は約330リットル。(発酵タンクにしては小さすぎる。)

2,3年後には、
「このワインはたまご型のタンクで発酵された特殊なワインだ。」
と売り出すワイナリーが出てくるだろう。

さて、この”たまごタンク”のアイデアがどこから来たか想像がつく人はかなりのワイン通だ。



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by kissouch | 2008-02-01 08:21 | wine link