カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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寒いと。。。

今年の雨の多さには辟易するが、こちらソノマは寒さも一段と厳しい。

今朝のローカルニュースから。
アルお金持ちが去年の暮れ、2台の新車のメルセデス・ベンツを買った。
走行距離が約2000マイルに達した頃に、そのうちの1台のABSランプが異常を知らせる警告を発した。
オーナーは「まだ新車同然なのに、これはどういうことか?」とディーラーにクレームをつけた。
翌日、もう一台のメルセデスも同じようにABSランプが点灯した。
オーナーはディーラーに行き、最も信頼できる車の筈が欠陥車だとは何事か、とかなり悪態をついたようだ。
いざ調べてみると、ABSのワイヤーがかじられている。
犯人はネズミで、メルセデスが欠陥車だったのではなかった。

外は寒いのでネズミがガレージに引っ越した。
ガレージの中でも寒いので、暖かい車のエンジンルームに入り込んだようだ。
そのついでにワイヤーをかじったらしい。
ネズミは何でも食べようとする習性があるようだ。
修理費1台につき$1200。
もちろん保険は効かない。

寒くなって、他にもネズミが引き起こした車被害が沢山あるそうだ。
新車のホンダ・パイロットのヘッドライトにネズミが入り込み、子供を生んだ。(ヘッドライトの中にネズミがウヨウヨとはちょっと不気味だ。)そのため電気系統がだめになった、とか。
ホンダ・アコードのエアコンのダクトに穴を開け、盗んだドッグフードをダクト内に蓄えていたねネズミ、とか。

ねずみも寒さ防衛の策を講じているようだ。




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by kissouch | 2008-01-30 02:01 | 余談

今年は雨が多い。


2007年度は収穫前に雨が降り、「できるだけ雨を避けて収穫しなければ。」と多くのワインメーカーは少々神経質になった。
私もその一人である。
そのため去年のハーベスト以来、毎朝ローカル新聞の天気予報を見るのが癖になってしまった。
その天気予報欄には町ごとに去年と今年の通算雨量が記されている。
私が住むセバストポールは、今日現在、去年の2倍の雨量だ。

今年は雨が多い!

2006ヴィンテージ同様、平地のヴィンヤードの葡萄は「Water Berry」と呼ばれるかもしれない。

写真のように、低地では冠水した葡萄畑があちらこちらに。
まるで湖のようだ。

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by kissouch | 2008-01-29 06:48 | news in sonoma/napa

Chardonnay MLF

ワインにおけるアルコール発酵はイーストが担うが、その後のマロラクティック発酵はマロラクティック・バクテリアが主役だ。
何もしないで自然にマロラクティック発酵が始まるのを待つ醸造家もいるが、イーストに比べこのバクテリアは”気まぐれ”なため、なかなか発酵が始まらないことがある。
実際にルコノスットック(正式にはイノコッカス・イニ)がワイン中にいるかどうか顕微鏡で覗いても、"熟練した眼" を持っていなければ他のバクテリアと見間違うことがある。アシートバクター(極端に言えばワインを酢に変えるバクテリア)をルコノストックと見間違えれば目も当てられない。
ゆえに、たいていの醸造家は培養されたバクテリアを使う。
培養されたバクテリアも二通りの使い方がある。
ひとつは培養された少量のバクテリアを自分で増殖させる方法。
時間と手間がかかるが、確実で経済的だ。
もうひとつはフリーズドライにされたバクテリアを直接ワインに添加する方法。
お金はかかるが時間を節約できる。

私はフリーズドライのバクテリアを使っている。

幻ピノノアールのMLF(マロラクティックフェルマンテーション)はクリスマス前に終わったが、シャルドネはなかなか終わらない。寒いこともあるが、pHが低いことも原因のひとつだろう。
先日、このことを ”バクテリア屋さん” に話したら、低pHワイン用に開発されたバクテリアもあるとのこと。

来週にでも試してみようと思う。

ところで、このバクテリアを培養している会社はデンマークにある。
デンマーク??
このことが不思議で、
「デンマークでもワインを造っているの?」と聞くと、
彼の知る範囲では知らないと。
しかし、
酪農国であるデンマークでは”乳酸”に関するバクテリアの研究は世界最先端であると自慢していた。

納得!


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by kissouch | 2008-01-24 07:26 | ワイン醸造/vinification

Snow and cold!

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先週は暖かかったが、今週は打って変って寒い日が続く。

ジェットストリームがアラスカに迂回して、寒気を伴ってこちらカリフォルニアに降下してくる。
ソノマの山間部は雪化粧。
2年ほど前にも少し雪が積もったが、今年ほどでもなかった。

地球温暖化が話題になって久しいが、ここ数年、ナパ・ソノマは寒冷化”しているような気がする。



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by kissouch | 2008-01-24 05:50 | news in sonoma/napa
田舎で育ったせいだろうか、
子供の頃から人込みの中に入ると、極端に疲労感が増し頭が痛くなる。
また、車の排気ガスにも弱い。
特にディーゼルの排気ガスには気分を悪くさせられることがある。
そのため、日本にいるときは週末のショッピングや朝や夜の通勤時間帯に電車に乗るのは避け、車の通行量の多いところには行かないようにしていた。

こちらソノマに来てからも、大きな街のサンタ・ローザは避け、隣の小さな町ウインザーに落ち着いた。1994年当時人口9千人ほどだったが、農地の宅地化が進み10年後には人口が4万人を超えるようになった。(人口4万人は、日本では小さい町だが)当然私の苦手な車の排気ガスも増える。そのため、今度は人口8千人ほどのセバストポールに引っ越した。この街は住宅建築に厳しいので、急激に人口が増えないだろう。

ところで、ワインテイスティングに行くには人で混み合っているワイナリーよりも、人のまばらなワイナリーに越したことは無い。人が多いとテイスティングに集中できないし、ワインを注いでくれる従業員は好みの客との対応に忙しく、ワインの情報を得られない。もっと悪くすれば、英語が不得意だとワインすらなかなか注いでもらえない。フラストレーションが募り、悪い印象だけが残る。
ナパの”銀座通り”にあるワイナリーでは、平日でも上記のようなことが多々ある。
満足にテイスティングができず、ワイナリーを背景に写真だけを撮って帰る人もいると聞いた。
それに比べ、ソノマのワイナリーは点在していることもあり、ナパほど混むことが無い。レッドソンのようなポピュラーなワイナリーを除けば、週末でも結構ゆっくりテイスティングが出来る。
また、テイスティングだけでは物足りない人は、Xtremeguide.comでソノマで行われているイベントを探せばよい。カレンダーごとに、行われるイベントの詳細が記されている。

この19,20日の週末は、アレキサンダーヴァレー、ドライクリークヴァレー、ルッシアンリヴァーヴァレーでウインターワインランドと言うワインイベントが行われ混み合った。私のように人込みが苦手でゆっくりワインテイスティングを楽しみたい方は、ワインイベントを避けるために、逆にXtremeguide.comでイベントの無い日を探せばよい。


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by kissouch | 2008-01-21 04:22 | wine link

Champagne or Sparkler?

日本でのオンラインオークションはYahooに独占されているが、こちらアメリカでは断然eBayだ。私がeBayでショッピングを始めたのは8年ほど前で、今ではフィードバックが300を越える。最初は偽物をつかまされたこともあるが、経験をつむにつれ”真贋”を見極められるようになった。(それほど大げさなことでもないか。)

5年ほど前に、ヴィンヤードで使う4輪駆動のATV(日本ではバギー?)をeBayで買った。どうせ買うのだったら「信頼の置けるヤマハかホンダ」と決めて捜した。
最初にATVの性能の比較、中古か新品、ウイニングビッドの価格帯やセラーのフィードバックなどをリサーチした。
ヤマハで価格を比較していると、某業者の価格が他の業者の半額である。
これは怪しいが、高い買い物なので半額とは魅力的である。
少し時間を裂いてこのATVをいろいろ調べてみると、ヤマハではなくヤマトという中国の偽物コピーだった。YAMAHAのエンブレムにYAMATOと表示され、外観はそっくりヤマハだった。

HONDAも同じようなのがあった。
ホンダのATVそっくりのHANDAという中国の偽物コピーだ。
憤るよりも、「さすが中国。偽物王国。」と感心したものだ。

最近は少し減ったようだが、まだまだ中国発の偽物コピーは多い。
アメリカ政府が躍起となって中国政府に改善を求めている。
マスコミも私の周りにも中国の偽物コピーを批判する人は多い。


それでは中国を非難するアメリカは作っていないのだろうか?

先週の新聞に、
「ベルギーのアントワープ港で、3288本のカリフォルニア産のスパークラー(スパークリングワイン)が破棄された。」とあった。
このスパークラーはガロが生産し、アフリカのナイジェリアに送ったものだ。このスパークラーを積んだ船がアントワープ港に立ち寄ったときに事件が起こった。

ラベルには
California Champagne、
Andre Champagne Cellars 
と表示されていた。
EUのオーソリティーはこの Champagne の文字が気に食わなかったらしい。
EUの法律ではChampagneと名乗るにはChampagne地方で生産され、一定の基準を満たしたスパークラーのみ、とされているので、法律違反のカリフォルニア・スパークラーを破棄したのは当然かもしれない。

アメリカのChampagne代表者は、「ガロは”偽物”を作っている。」と言い切る。
ガロは、「誰も(本物の)Champagneと誤解することは無い。」と主張する。

私には、ガロは開き直って吉兆と同じことをやっているように見えるが、、、どうだろう。



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by kissouch | 2008-01-15 01:42 | news in sonoma/napa
うまいワインを作るには、
伝統的なこの醸造方法に勝るものはない??


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by kissouch | 2008-01-12 08:41 | 余談

コルクボート @20/20

ランチタイムにコルク業者からemailが届いた。

「コルクでボートを造るのが夢だった青年が、コルクを集めて実際にコルクボートを作り、ポルトガルの川を下る、と言う話。」がテレビで放映されると。

今晩10pm、ABCニュース 20/20 で放映される。
興味のある人はどうぞ。

残念ながら放映はアメリカだけだが、ABCニュースのサイトにはビデオクリップがあるので日本の方にも少しは楽しんでもらえる。



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by kissouch | 2008-01-12 08:13 | corks

fog=地を這う雲

ルッシアンリヴァー地区の「fog=霧」は、日本でイメージする「霧」とは少々異なる。
「地を這う雲」と言った感じだろうか。

アラスカからの冷たい海流に乗ってきた空気が海上で濃い霧になる。
海上と陸地の温度差の関係で、一定の時刻になるとその霧が海岸沿いの低い地域から一気に流れ込む。「ルッシアンリヴァーを遡る霧」のことがよく雑誌に紹介されているが、ボデガハイウェイから侵入する霧のほうが遥かに壮大だ。

2年ほど前だろうか、津波がニューヨーク襲う映画をみたが、その光景を思い出させる。
この霧を見に来るだけでも、幻ヴィンヤードを訪れる価値はあると思う。(低地の畑では霧の動きがわからない)

写真:やっと晴れ間が見えたと思ったら、突然、畑の背後から「特大の霧」が襲ってきた。
この寒い時期にはあまり見れないのだが。。。

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by kissouch | 2008-01-11 01:35 | ヴィンヤード/vineyard

Storm 2008


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2006年の元旦、大雨が降りナパ・ソノマで大洪水が発生した。
2年後の2008年は、3日送れて大雨を伴うストームが来た。
風速70マイル/時(約30メートル/秒)ぐらいなので、並みの台風の規模だろう。
こちらカリフォルニアでは、ハリケーンや台風と言う類の自然災害はあまり無いので、そのような災害が来ると大きな被害をもたらす。
このストームでも大きな被害が出た。

我が家は3日間の停電となった。
隣の大木が倒れ、電線を切断したためだ。
1日目はまだ我慢できたが、2日目になると少々疲労感が増してきた。

暖房が無いので寒い。
NFLのプレーオフを見ることが出来ない。
5時には暗くなるので、夜が長い。
ローソクの明かりでトランプゲームを何時間したことか。
体がなまってくるが、外はきつい雨なので出られない。
もちろん、畑仕事も出来ない。
料理が出来ないので、ファーストフード。
冷蔵庫の食料はみんな捨てた。
湯が無いのでシャワーに入れない。(これが一番きつい)
家族全員がどうしてもシャワーが欲しい、と言ったので近くのホテルに部屋を取った。
一人30分ほどシャワーを浴びて大満足。

日曜日の午後、PG&E(電力会社)のトラックが到着し、電気の復旧作業を始めた時は、家族全員が興奮した。

写真はローカル新聞より


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by kissouch | 2008-01-08 07:58 | news in sonoma/napa