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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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Hose Guada Lupe Aguilera

サッカリングなどの畑仕事が忙しく、どうしても人手が必要な時 メキシコ人のホセ・グアダ・ルペ・アギレラ (通称ルペ)とその友人に応援を頼む。
ルペは10年ほど前にメキシコからこちらに住む親戚を頼ってソノマにやってきた。それ以来、ヴィンヤードの仕事ひとすじである。

「アメリカ人にくらべメキシコ人はよく働く。」 
というのは通説であるが、厳密に言うと 
「メキシコから来たメキシコ人はよく働く。」が正しい。
幼い頃来たメキシコ人やこちらで生まれ育ったメキシコ人はアメリカナイズされてそれほど熱心に働かない。私は多くの”怠け者”を見ている。

ルペはその”良く働くメキシコ人”であるが、彼は貯めたお金のほとんどをメキシコに残した3人の子供と奥さんに送っているらしい。メキシコに帰るお金を節約するため、もう5年ほどメキシコには帰っていない。
「子供や奥さんに会わないで寂しくないか?」と聞くと、
ルペ 「なれればそれほど寂しくない。」
「しかし、子供や奥さんは寂しいだろう?」
ルペ 「子供には沢山友達がいる。嫁さんにはボーイフレンドがいるので大丈夫。」
「4人目の子供はもうすぐ生まれるのか?」
と、冗談を飛ばしあい、陽気だ。
先日、サッカリングを手伝ってもらおうと連絡したが、連絡が取れない。
知り合いのホァンに尋ねると、ルペは入院しているとのこと。
足のかかとが痛くなり、検査をしてもらったところかかとに散弾銃の弾が5つ入っていた。
15年ほど前、狩猟に出かけ銃が暴発して自分のかかとを撃ってしまったらしい。3つの銃弾は取り除かれたが、2つは骨の中にくい込んでしまって取り除くことができない。日常生活には支障がないので、そのままにしておくそうだ。

さらに驚いたことがある。
ホァンがルペの銃の暴発を説明しているとき、ホァンは自分の車のトランクからライフル銃を取り出し、どのように暴発したか説明した。
いつも車に銃を積んでいるのかと聞くと、護身用に持っていると言っていた。

こちらでは銃が本当に身近であることを実感した。
何となくヴァージニア・テックの事件が納得できる。
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by kissouch | 2007-04-26 05:18 | ヴィンヤード/vineyard

Suckering (You Sucker!!)

新芽が吹き出すとヴィンヤードでの仕事が忙しくなる。
「忙しい、忙しい。」と言ってると、
「この時期は何をするのですか?」とよく聞かれる。

新芽は、剪定した枝に出てくるのは歓迎だが、その他のところに出てくると取り除かなければならない。それらはサッカー(sucker)と呼ばれ、それら(歓迎されない芽)を取り除くことをサッカリング(suckering)と言う。日本語では、 副梢剪定 と言うらしい。(日本語になると難しそうな作業に聞こえるが)
普通ブドウの樹は、フィロキセラのの影響を最小限に食い止めるため接ぎ木をしている。この接ぎ木しているところは地表数センチメートルのところで、この接ぎ木しているところにサッカーが多数出てくる。これを取り除くためには、ブドウの樹一つ一つの前で膝をついて作業をするか、あるいは腰を深く曲げなければならない。
それでは、スケートボードのような物に座って移動をすれば良いではないか。(息子のルークの提案)
残念ながら、サッカーは樹の上部にも出てくる。また、剪定された枝にも”歓迎される芽”が同一箇所に2つ出てくるところもあり、片方を取り除いて、それを1つにしなければならない。
つまり、ブドウの樹1つの前で、座り込んで作業をし、また立っても作業しなければならない。その上私の畑の半分は急勾配なので、これは結構きつい仕事である。

1時間も立てば、思わず、
 You Sucker!! (馬鹿野郎!)
と叫びたくなる。
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by kissouch | 2007-04-25 05:17 | ヴィンヤード/vineyard

Le Cheval

TOMOKUWAさんのレストラン、ル・シュヴァルの玄関口。
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幻ワインのラベルとお店の色合いがマッチしているような。。。。

5月27日(日)にデイナーを楽しまさせていただきます。
時間に余裕のある方はぜひご来店を。
詳細はTOMOKUWAさんまで
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by kissouch | 2007-04-21 04:10 | restaurant

Cooper

樽屋さんのことをクーパー(cooper)、あるいはクーパレイジと呼ぶ。

樽材を産出する主要地は、アメリカ、ハンガリーを中心とした東欧、ロシア、そしてフランスだが、高級ワインを作るには、一部の例外を除いてフレンチオーク樽が使われる。このフレンチオーク樽を作る樽屋さんも多数あり、乾燥の仕方や焼き方の違いからそれぞれ個性がある。
私のピノノアールは、主にタランソー(Taransaud Beaune), フランソワフレアー(Francois Freres),ビヨン( Billon), ダミー(Damy)の4社を使っている。ご存知の方も多いと思うが、タランソーは最も高価な樽として有名だ。去年の価格は、$885。ユーロ高もあって、ここ3年で$100の値上がりだ。

先日、同じロットのワインで、ブレンド前に新樽ごとに比較するテイステイングの機会に恵まれた。(ブレンドすると樽ごとの特徴が消えてしまう)
テイステイングした樽は全てミデイアムトースト。

Chardonnay
タランソー(Taransaud Beaune)
名声を得ているにもかかわらず、秀でた特徴が無い。
マーキュリー(Mercurey)
他のどの樽よりもフルーツが強く印象的だが、同時にオークから来る苦みが強い。
フランソワフレア(Francois Freres)
ブルゴーニュ系では最も評価を得ているクーパー。マーキュリーよりフルーツは少ないが、適度なオークとワイン自体のバランスが良い。
シルグー(Sirugue)
バニラなどのオークが強い。アメリカンオークと間違えそうだ。
サン ロマン(St Romain)
この樽もオークからの苦みが強い。ファイニングさえ間違わなければ良いワインが作れるだろう。
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by kissouch | 2007-04-18 05:27 | ワイン醸造/vinification

Dream Wine Tasting

以前、東京でロバート・パーカー・jrを招いてのデイナーとワインが100万円(記憶は定かでない)という記事を読んだ覚えがあるが、こちらの方がずーっと興味がある。
これは去年のリストだが、今年も計画されているのでお金に余裕がある方はぜひトライしてほしい。


Acker, Merrall & Condit Presents:


The Top 100/All Star Weekend

An extraordinary Weekend - October 20 to October 22, 2006 in New York City

TOP 100 WINES OF THE CENTURY III

OCTOBER 20-22ND, 2006

The top wines, tasted with meals at three of New York's finest restaurants:

Per Se, Daniel and Cru

Reservations will be taken on a first-come, first-served basis and are strictly limited

$17,500 per person


Year III is finally upon us, and we have assembled another once-in-a-lifetime assortment of the 20th Century's finest and rarest wines for a culinary celebration unmatched anywhere in the world. The first two years each sold out so do not hesitate to make your reservation; we will be limited to 35 pours maximum, served from either two bottles or a magnum. Due to popular demand we have limited the actual number of wines a bit this year's actual total will be somewhere around 85 wines, but the 'Top 100' concept remains the same, and we have tried to outdo last year's selections accordingly! Shared pours are available for an extra $500 per person per meal. Reservations will be accepted on a first come, first served basis and only confirmed upon payment. There will be no refunds for this event unless the event is sold out, and we are able to find a replacement. Wines subject to change, and changes, if any, will be minor.

FRIDAY NIGHT, OCTOBER 20TH

PER SE

6:30 Champagne reception, 7pm Sit Down

1976 Salon out of magnums

1996, 1995, 1992, 1990 Coche-Dury Corton Charlemagne

1993, 1990, 1985 Meo-Camuzet Richebourg

1969, 1966, 1964, 1962 Rousseau Chambertin

1949, 1947, 1945 Calon Segur all out of magnum

1929 Haut Brion, La Mission Haut Brion, Latour, Mouton Rothschild

1971, 1969, 1966 La Mouline

1969, 1967, 1966, 1963 Penfolds Grange

1921 Huet Vouvray

SATURDAY NIGHT, OCTOBER 21ST DANIEL

6:30 Champagne reception, 7pm Sit Down

1947 Pommery out of Jeroboam

1985, 1982, 1978, 1970 DRC Montrachet

1993 Drouhin, Mugnier, Roumier and Vogue Musignys

1949 Clos des Lambrays, DRC La Tache (magnum), Rousseau Chambertin (magnum), Vogue Musigny (magnum)

1928 Latour, Montrose, Mouton Rothschild, Palmer

1959, 1955, 1953, 1952 La Mission all out of magnum

1994, 1970, 1968 Vega Sicilia Unico

1998, 1995, 1990 Chave Cuvee Cathelin

1945 Graham's out of magnum

SUNDAY LUNCH, OCTOBER 22ND CRU

12 Noon Champagne reception, 12:30pm Sit Down

1959 Dom Perignon 'Oenoetheque'

1996, 1990, 1989, 1985 Raveneau 'Les Clos'

1999, 1996, 1993, 1990 DRC La Tache

1959, 1955, 1953, 1952 DRC Romanee Conti

1949, 1948, 1947 Vieux Chateau Certan

1921 Cheval Blanc, L'Eglise Clinet, Lafleur, Petrus all out of magnum

1966, 1964, 1959, 1952 Jaboulet 'La Chapelle'

1958, 1952, 1947, 1945 G. Conterno 'Monfortino Riserva'

1959 d'Yquem
$17,500 per person


Please email ackerbids@aol.com with any questions.
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by kissouch | 2007-04-10 03:15 | tasting

LBAM (Light Brown Apple Moth)

シャープシューターだけで十分なのに、また厄介な昆虫に気を配らなければならない。
LBAM (Light Brown Apple Moth直訳すれば、薄茶色りんご蛾)だ。この蛾がベイエリアに上陸したらしい。
オーストラリア原産でニュージーランドや南太平洋の島々に多く生息するとのこと。この蛾、そして幼虫はスカヴェンジャーでリンゴや梨などの果実だけでなく、その葉や樹木、そして種まで食べ尽くすらしい。
勿論ブドウも例外でない。
侵入経路はどこだろう。

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by kissouch | 2007-04-07 03:24 | ヴィンヤード/vineyard

crush report 2006

3月初めに2006年のクラッシュレポートが届いた。
相変わらずナパのボルドー系品種は高価格だ。カベルネ・ソーヴィニョンの最高価格は1トンあたり$23500。この価格で誰かが”カルトワイン”を作ろうと11.2トン購入している。このブドウを破砕してジュースになった時点の価格は、750mlあたりすでに$31前後になる。このジュースを醗酵させてさらに2年間熟成させれば当然ボトル1本$200〜$300の値になってしまう。
最低価格は$250で13.7トン。ナパのブドウと言ってもこの落差は。
$1000の価格で215.2トン取引されている。2バックチャック用のワインだろうか。
カベルネ・ソーヴィニョンの2位の価格は$22135.42で30.3トンの取引がある。
カベルネフランの最高価格も同じく$22135.42。メルローもプテイヴェルドーも$22135.42。どうしてこうなるかと言うと、「トンあたりいくら」ではなくて、数量には関係なく畑自体と契約しているからだ。
ところでソノマのカベルネ・ソーヴィニョンはどうかと言うと最高で$5483.63。ナパには大きく水をあけられている。生産量はナパが 29685.3トン、 ソノマが21649.2トン。

では、ピノノアールは。
ソノマの最高価格は$10288.07で4.9トン。
ナパは$17035.06で7.1トン。何でもナパが良いと思っているワインメーカーがどこかにいるらしい。幸いそれは一人だけの様で二位の価格は$6656.39とリーズナブルである。
平均価格はソノマが$2509.32で、ナパの$2276.89を上回った。ソノマのピノノアールの生産量は23064.5トンでナパの5919トンを大きく上回っている。サンタバーバラもピノノアールで有名だが生産量はソノマの4分の一、5603.1トンだ。

カベルネのナパ、ピノのソノマというところか。
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by kissouch | 2007-04-03 05:40 | Crush Report