カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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Pinot Shootout

私の場合、ブドウの栽培からワイン醸造、分析まで自分でやっているので、販売に注ぐ時間が限られている。だから、あちらこちらで開かれている色々なワインイベントに、ブースを出してワインを注いでほしい、と頼まれても、「すみませんが、時間がありません、」と断っている。大きなワイナリーでは、セールスやマーケテイング担当者が「はい、喜んで。。。」というところだが。
先日、ピノ・シュートアウト/ピノ・ノアール サミットと言うワイン・コンクールから「幻ピノノアールがトップ40に入った。」と連絡があった。上記の理由から、私はそのようなワインコンクールに参加した覚えがないので、何かの間違いだと思った。しかし、よく聞くとレベッカがサンプルを送ったらしい。「ピノ・ノアールばかり280ほどエントリーがあった中でのトップ40、とは悪くはないな。」と思っていた。しかし、トップ40のワイナリーにはサンフランシスコでワインを注ぐ義務がある、と知らされた。丸1日潰れるので気が引けるが、しかたがないので今回はサンフランシスコに行くことに決めた。

このピノシュートアウトにこられる方はぜひ幻ピノのブースへ。。。


Who: Affairs of the Vine
What: The Pinot Noir Summit
When: Saturday, February 10, 2007 ~ Noon to 7:30 p.m.
Where: The Officers’ Club 1 Fort Mason, San Francisco CA
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by kissouch | 2007-01-27 06:14 | wine link

Screw Cap 2

  イギリスのテレグラフの記事に対してスクリューキャップ王国、ニュージーランドの反論が始まった。The National Business Reviewによると、ワインに複雑味を付けるためにサルファイド(硫黄系の物質)を使うワイナリーがあるとのこと。(この記事には同僚のワインメーカーと笑ってしまった。)
私が何度も述べているように、SO2を使ってワインを安定させるのは常識であるが、SO2あるいはその他の硫黄系の物質を使ってワインに複雑味を付けるとは初耳だ。ニュージーランドには腐った卵の匂いが素晴らしいと思う人がいるのだろうか。
一方、The Marlborough Expressはコルク使用のワインからは4.4%の割合で硫黄臭が認められた,と。この数字はニュージーランド産スクリューキャップワイン1.9%より遥かに大きく、問題は無いとしている。

どちらにしても少し焦点がずれているようだ。ワインに硫黄臭が付いているのは明らかにワイン醸造技術に問題がある。SO2の添加のし過ぎ、あるいは醗酵過程で H2Sやマーキャプテンなどが発生したことが考えられる。
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by kissouch | 2007-01-26 03:19 | corks

Screw Cap

コルクのTCA汚染の解決策としてスクリューキャップが使用されだして久しい。オーストラリアやニュージーランドではコルクよりスクリューキャップの使用率が高い。特にニュージーランドでは90%を超えると言われている。
スクリューキャップが使われだした頃は一定の評価を受けていたが、しかし、どうやらその”安全性”が怪しくなってきた。
イギリスのオンラインニュースのテレグラフによると、スクリューキャップ使用ワインの2〜3%に硫黄臭(腐った卵のようなにおい)が発生するらしい。
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by kissouch | 2007-01-24 05:25 | corks

appellation

ガロ・ワイナリーがジャグワインの白を「シャブリ」、赤ワインを「バーガンデイ」と名付けて販売している。コルベールはスパークリングワインを「シャンパン」と表示している。原産地呼称を尊重する立場から、「そうしたことはやめよう。」と以前から叫ばれていた。ここに至ってやっとアメリカとEUが合意に達した。今後、下記の表示はできない。

Burgundy (France)
Malaga (Spain)
Chablis (France)
Marsala (Italy)
Champagne (France)
Moselle (France)
Chianti (Italy)
Port (Portugal)
Claret (France)
Rhine (Germany)
Haut Sauterne (France)
Sauterne (France)
Hock (Germany)
Sherry (Spain)
Madeira (Portugal)
Tokay (Hungary)
 
シャブリ は テーブル白ワイン
バーガンデイはテーブル赤ワイン
シャンパンはスパークリングワイン
それでは、ポートは?????
少量ではあるが多くのワイナリーでポートが作られている。
「どのような名にするか」多くのワイン関係者が頭を痛めている。
さて、どのような名が付くか、興味津々である。
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by kissouch | 2007-01-20 04:40 | news in sonoma/napa

Freezing!!

今年の冬は寒い!
1週間以上、最低気温が20°F(約−5℃)前後である。昨夜降った雨が氷となり、今朝はあちらこちらで衝突事故が多発している。私は少なくとも10件のマイナー事故を見た。

昨日サンフランシスコの新聞社から電話があった。
この寒さのためシトラス関係の農作物が大きな被害を受けているとのこと。既に1万人以上の人が職を失いかけている。オレンジ、レモンが大きく値上がり始めた。ブドウも被害があるのか、との質問だ。
幸いブドウの樹は冬眠状態にあり、この程度の低温では影響は出ない。2月の下旬から3月にかけて、新芽が出だした頃にこの寒さが来ると大変なことになるが。

去年は洪水が起きたりして雨に悩まされたが、今年は寒さだ。
しかし、雨より寒い方が良い。
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by kissouch | 2007-01-18 07:01 | news in sonoma/napa

2 Winery ......Bankruptcy

Bankruptcy と言っても、私が”破産”した訳ではない。

アメリカではクリスマス前後が一年で最も素晴らしい時期と言われるが、その素晴らしい時期を楽しく過ごせないワイナリーが2つあった。カーネロスのロッシュ・ワイナリー(Roche winery)とドライクリーク・ヴァレーのロッシャンボー・ワイナリー(Roshambo winery)だ。

去年の長いハーベストがやっと終わり、ほっと一息ついたところに、
「自分の働いているワイナリーが 破産した。」
と聞けば。。。。これほど”ガックリ”くることは無いだろう。
とてもクリスマスどころではない。
この時期、ワイナリーは最も暇な季節なのでそうたやすく次の仕事は見つけられない。もし二つのワイナリーに”良心”があれば、仕事が豊富なハーベスト前に 「ワイナリーが破産寸前」であることを従業員に知らせるべきだっただろう。

ロッシャンボーは2年前にも破産した。経営の刷新が計られ立ち直ったかと思われたが、そうでもなかったようだ。オーナーのNaomi Brilliant は 名前ほど Brilliant ではなかったようだ。(友人のワインメーカーの言)
そして$10ミリオン (約12億円)でナパのシルバーオーク・ワイナリーに買い取られた。ワイナリーとヴィンヤード35エーカー、悪くない買い物だ。

ロッシュは$7ミリオン(約8億円)で不動産業者に買い取られた。ワイナリーと137エーカーの敷地だ。

ロッシャンボーはおじいさんが築いた富を孫娘が、ロッシュは両親が築いた富を息子娘が食い潰したようだ。
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by kissouch | 2007-01-18 05:11 | news in sonoma/napa