カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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カテゴリ:ヴィンヤード/vineyard( 89 )

Flood!!!。。。。

去年も多かったが、今年はそれ以上に雨が多い。

日本では、地震・津波だったが、
こちらソノマに帰ってくると、大雨・洪水だ。

低地のブドウ畑は水の中。
平地のブドウ畑は、今年も、Water Berryになるかもしれない。

発芽しているヴィンヤードもあると聞くが、この↓ヴィンヤードは大丈夫だろうか?

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ゲートまで水につかり、よ~く見なければヴィンヤードとは思えない。



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もし、発芽していれば、新芽は全て駄目だろう。




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まるで湖の波打ち際のようだ。



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畑の中の支柱は約2メートルなので、もっとも深いところは2メートル以上の水深。



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このワイナリーのオーナーは、胃が痛いだろう。

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by kissouch | 2011-03-23 06:30 | ヴィンヤード/vineyard
私と同世代の方々は、
多分、「英語を話せない英語の先生」から英語を習ったと思う。

その後遺症は大きい。

読み書きは大丈夫だが、発音を「聞き取ること」は難しい。
特に難しいのは、やはり、「 R 」 と 「 L 」 だろう。

先日、「羊の子供が生まれた、」とレベッカから電話で連絡があった。

「Two ラム ラム 」

日本滞在中だったので、私の頭は日本語モード。
ラム ラム の意味がわからない。

(この時点で、 この「ラム ラム」の意味が分かった人は偉い)




「What is ラム ラム ?」と聞き返すと、

「ラム。。。、 ラム。。。」とレベッカが答える。

まだ分からなかったので、
「What is ラム。。。、 ラム。。。?」と再度聞き返した。

レベッカは笑いながら、
「ラム is Ram,  ラム is Lamb. You must be Japanese!」


つまり、
「Two Ram Lamb」
「オスの羊の子供が2匹」
と言う意味だった。

ちなみに、
日本語では、羊の前に「オス」メス」「子」を付ければ足りるが、

英語では、
羊=sheep
オスの羊=ram
メスの羊=ewe
子羊=lamb
去勢された羊=wether

と、個々の単語がある。

バイオダイナミックに興味がある人は覚えたほうが良い。


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by kissouch | 2011-03-20 05:07 | ヴィンヤード/vineyard
カリフォルニアンは、アメリカの中でも特にオーガニック志向が高い。

私が住んでいるセバストポールでは、
オーガニック食品を多く取り扱うホールフーズやパシフィックマーケットがとても賑わっている。
しかし、普通のオーガニック食品に比べオーガニックワインの売れ行きは良くない。
と言うのも、
「オーガニックワインはまずい!」と言うことを誰でも知っているからだ。

オーガニックワインは何故まずいか?
その理由は簡単で、SO2を添加してないからだ。
アメリカの法律では、
原料となる葡萄がオーガニックでも、ワインにSO2を添加するとオーガニックワインと名乗れない。

(フランスやヨーロッパでは基準値を遵守すればSO2を添加しても、オーガニックワインと名乗れる。)

ワイン業界の一部では、SO2添加を認めるようにロビー活動している。
しかし、保守的な消費団体の反対や、
ガロなどの大きなワイナリーがオーガニックに無関心なので、
この分野は遅れている。

(いまだに「SO2添加ワインを飲むと頭が痛くなる。」と言ってる無知な方もいらっしゃる。)

また、「オーガニックワイン=まずいワイン」が定着してきているので、
いまさらオーガニックワイン?という雰囲気もある。

しかし、ぶどう栽培に関しては、着実にオーガニック栽培が増えている。
オーガニックに熱心なワイナリーは、
「オーガニックで栽培した葡萄を使用」と言う表示を入れている。


さて、数ヶ月前にもオーガニックについていろいろ述べた。
そのときの質問で、
普通のコマーシャル・ヴィンヤードとオーガニック・ヴィンヤードの見分け方があるか?
というEmailがあった。

この時期が最も見分けやすい。

コマーシャル・ヴィンヤードでは、雑草が成長する前、ちょうどこの時期に除草剤をまく。
この時期に、葡萄の木の植わっている周りに雑草がなければ、間違いなくオーガニックではない。

オーガニックを実践してる畑では、この時期、葡萄の木の周りに青々とした草が生えている。


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続く
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by kissouch | 2011-03-02 04:20 | ヴィンヤード/vineyard
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剪定された樹の枝先から、樹液がゆっくりと滴る。
冬眠から目を覚まそうとしているようだ。

発芽まで後1ヶ月ぐらいだろうか?

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続く
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by kissouch | 2011-02-15 07:42 | ヴィンヤード/vineyard

pruning 2011 after....

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ようやく95%の葡萄の樹の剪定を終えた。

ひとつの葡萄の樹に約16本ほどの枝があったが、2本になりすっきりした。
新しい年の始まりである。


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by kissouch | 2011-02-02 02:31 | ヴィンヤード/vineyard
1月前半は雨が多く、寒い日が続いたが、
後半はまったく雨が降らず、
18℃~20℃の春の陽気が続いている。

カリフォルニアらしい気候だ。

このチャンスを逃すことことなく、葡萄の樹の剪定を始めた。
私、レベッカ、そして6人のメキシカンで、約60%終えた。
今度の日曜日までには終わりそうだ。

時々、葡萄の樹の剪定を手伝わせて欲しい、との要望があるが、
ケーン・プルーニング(ダブル・グイヨー)を数年行った経験がなければ、
(申し訳ないが)お断りしている。



カリフォルニアでは、コルドン・プルーニング、ケーン・プルーニング、そしてゴブレットの3種類が主流だ。
ゴブレットは昔ながらのテクニックで、主にジンファンデルに使用される。

コルドンは大きなヴィンヤードで多く使われている。
この剪定テクニックは、未経験でも、半日ほど実践すれば要領がわかる。
また、ケーン・プルーニングより早く仕事が済むので、経費が少なくてすむ。

上記の剪定方法に比べれば、
ケーン・プルーニングは難しい。
その上、切った枝をワイヤーに結わなければならないので、
倍以上の時間がかかる。

さて、ケーン(葡萄の木の枝)を二本選ぶわけだが、

どの枝が理想的な太さで、最も健康そうか?

その健康状態から判断して、いくつの芽を残すか?

ワイヤーに結びつけるのに折れないように曲げられるか?

そして、来年の、あるいは再来年の枝をどこに出せば理想的か?

などを、瞬間に判断しなければならない。
一度迷ってしまうと、
あれこれ余計なことを考えてしまう。
そして、次の樹にも迷いが出てしまう。

この剪定にはかなりの決断力が要求される。


ケーン・プルーニングがそんなに難しい剪定方法なら、
コルドンに変えれば?
と言われた。
しかし、葡萄の品質を考えれば、
ケーン・プルーニングをやめるわけにはいかない。

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by kissouch | 2011-01-26 03:45 | ヴィンヤード/vineyard

雨!!!

去年の冬(2009年~2010年)、
「今年は雨が多いな~。」と、レベッカと話していた。

しかし、今年(2010年~2011年)は去年の倍以上の雨が降っている。
雨が多い!
そして、寒い!(日本のように雪が降るほど寒くはないが。)


カリフォルニアでは1年の雨量の計測が7月に始まり、翌年6月末日に終わる。
夏はほとんど雨が降らないので、10月ごろまでは、年間積算雨量は0だ。
ハロウィンのころから時々雨が降り出し、12月頃からどんよりした日が続く。

新年を迎え、セバストポールの年間積算雨量は約16インチ(約406mm)。
雨の多い日本では、半年で400mm程度の雨はたいしたことはないだろうが、
雨の少ないカリフォルニアではとても多く感じる。

さて、この時期の雨(雨量)は葡萄に影響を与えるだろうか?
以前にも書いたことがあるが、まだ良く質問が来るので復習をしてみよう。

こちらでもワインメーカー、エノロジスト、ヴィティカルチャリスト、人それぞれ考え方が違うが、
それでも一応、皆が同意するのはヒルサイドヴィンヤードとヴァレーフロアー(平地)ヴィンヤードと雨量の関係だ。


沢山降った雨は平地へと流れて行き、地下水となって貯まる。(もちろんほとんどは、川に流れ出るのだが。。。)
したがって、平地のヴィンヤードの葡萄の木は地下水を吸い上げ、良く育つ。
葡萄も大きな実をつけ立派だ。
その葡萄を見る限り、とても良いワインができそうだ。

(と思うのが素人で、実は違う。)

よいワインになる葡萄は、房も粒もとても小さい。
つまり小さい葡萄の粒のほうが凝縮されていて、ワインによりいっそう複雑味をもたらしてくれる。

平地の畑とは反対に、
ヒルサイドヴィンヤードとは山や丘の斜面にある葡萄畑で、雨が沢山降っても地中に水が貯まることが少ない。(水はけがよい)

こちらの葡萄は、あまり雨の量に関係なく、常に小粒の葡萄となる。

(これがヒルサイド・ヴィンヤードが平地のヴィンヤードより優れている理由)


(食用の葡萄は、粒が大きいほうが見栄えがいいので、高く売れる。
ワイン用の葡萄は、粒が小さいほど高く売れる。)

今年のように雨が多いと、ヒルサイドの畑にはそれほど影響はないが、平地の畑にはかなり大粒の葡萄ができるかもしれない。(粒が大きいと、Water berryと呼ばれる。)



高価なワインになると、ヴィンヤード・デシグネイトとして、ヴィンヤードの名前がラベルに記されている。テイスティングルームでも、ワインショップでも、そのヴィンヤードがヒルサイドかどうか聞くと良い。

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by kissouch | 2011-01-09 05:39 | ヴィンヤード/vineyard
オーガニック栽培に比べ、
農薬、化学肥料を使うほうが効き目が早い、そのうえ安い、そして簡単、と良いことだらけだ。
それゆえ、その誘惑は、常にオーガニック栽培者を襲う。

今年のミルデユー被害のため、その誘惑に負けた畑が沢山あると聞く。
(ミルデユーを防ぐために農薬に手を出してしまった。)


幻ヴィンヤードでは、そのような誘惑に負けることは当分ないだろう。
と言うのは、オーガニック栽培、バイオダイナミック栽培が面白いからだ。


畑にミネラル分を与えるには「海草」がベストと聞き、
先週ボデガベイ近辺の海岸に「海草を採り」に行った。

雨水をためたワイン樽に海草を浸し、「Sea weed tea」を作る。
そして、数ヵ月後、その「Tea」を畑に撒く。
どうしてこんな面倒なことを、と思われる方がいるかもしれないが、
これが面白い。


幻ヴィンヤードからボデガベイまで車で20分ほど。
ボデガヘッドとサーモンクリーク浜で、打上げられた昆布や海草を拾った。

ボデガベイあたりは、ヒチコックの映画「鳥」の舞台となったところだ。
映画に出てきた建物を辿るのも面白い。
また、手ごろなシーフードレストランもあり、
ワインテイスティングに飽き、
ちょっと趣を変えたい方にお勧め。


冬なので、「誰もいない海」と思ったが、
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サーファーや観光客を見かけた。
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カモメも。
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波打ち際に昆布が。
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映画「鳥」に出てきた教会。
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その前には沢山の鳥が。
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そして、学校。
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by kissouch | 2010-12-15 11:50 | ヴィンヤード/vineyard

Starling と Rats    2

7月から8月にかけて葡萄が甘くなってくると、鳥が葡萄を食べに来る。
いろいろな鳥が葡萄を食べるが、Starling という種類が最も悪い。

今年は葡萄が不作にもかかわらず、Starling が多い。

ブラックベリーが豊作でRatsが増えるのはわかるが、
どうしてStarlingが多いのだろう??と考えると。。。。

9月にSunBurnedのためにレイズンになった葡萄が収穫されなかった。
それゆえ、”鳥の餌となる葡萄”はヴィンヤードに残ったままだ。
幻ヴィンヤードの隣の畑も50%収穫しなかった。
そのためにStarlinng が幻ヴィンヤード上空を駆け巡っている。

ハーベスト前までは「憎くきStarling」だが、
ハーベストが終わった今、Starlingのアクロバテックな飛翔を見るのは爽快だ。
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写真下、飛ぶのが早く良い写真が取れないので、ローカル新聞から拝借した。
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by kissouch | 2010-12-09 10:22 | ヴィンヤード/vineyard

Starling と Rats   

カリフォルニアでは野生のブラックベリー・ヴァインがいたるところで見られる。
7月頃になると、カントリーロードに車を止めて、ブラックベリーを採っている家族を見かけたりする。
幻ヴィンヤードの周囲にも沢山ある。
夏になると娘のエイミーとレベッカがこのブラックベリーを使って、パイなどを作る。

さて、このブラックベリーを主食にしているRat(野ネズミ)が、
ブラックベリーの回りに巣を作っていることを知っている人は少ないだろう。

今年の葡萄の収穫は極端に落ちたが、ブラックベリーは豊作だった。

(今年の異常気象はブラックベリーにとっては良かったらしい)

ブラックベリーが豊作だったこともあり、野ネズミも増えたようだ。
注意深い性格なので見かけることはなかったが、ことしはよく目についた。

11月下旬、Thanksgiving の週、珍しいく氷点下の気候になった。
野ネズミも寒かったらしく、ガレージに侵入してきた。
そして私の車のエンジンルームに巣を作った。
やわらかいホースを噛み切り、中に入り、ヒーターのブロワーに巣を作ったのだ。
エンジンをかけるなり、車内は埃だらけになってしまった。

修理代、630ドル。
カーディーラーの話では、今年はこの種の修理が多いとのこと。

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by kissouch | 2010-12-09 03:33 | ヴィンヤード/vineyard