カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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スプリンクラーで霜害を防ぐ 2

SPAMが多いのでコメント欄を削除した。
コメント、質問等はemailで。

で、早速、某レストラン関係の方からemailで質問が来た。
どうしてスプリンクラーが霜害を防ぐのか? だ。

もっともな質問で、カリフォルニアに来た当時私も疑問に思った。
葡萄の芽に水をかければ返って冷えるのでは、と思ったりした。

ところで、日本では簡単な質問をすると、「馬ッ鹿じゃない?」という目で見られたりするが、
アメリカでは実にくだらない質問をしてもそういうことが無いので、どんなことでも”安心”して質問ができる。
実に良い風潮だ。

ワインカントリーでは「霜害はスプリンクラーで防ぐ。」というのは常識で、「何故」って聞くのは気が引けた。しかし、サンタローザJCでヴィティカルチャーのクラスをとったとき、スプリンクラーのことを質問してみた。
そのときの先生、リッチー・トーマスは丁寧に答えてくれた。

*発芽したての芽はとても柔らかく、軽い衝撃で傷ついてしまう。
*その芽を形成するセルの内部は99%以上が水である。
*水は0℃で凍ってしまう。
*水は凍ると体積が約1.1倍に増す。
*つまり、芽のセル内の水の容量が、凍ることにより1.08倍ぐらいになる。
*そのときセルは破壊される。
*それを防ぐにはセル内の水を凍る一歩手前の温度に保てばよい。
*スプリンクラーの水は、冷たいが0℃より暖かい。
*その水を芽にずーっと散水してれば、散水中はセル内の水も同じ温度に保たれるので、
セル内の水が凍結することはない。

ということだ。

ワイン醸造やヴィンヤードに関して質問がある方は、気兼ねなしにどうぞ。
アメリカ風に、私のわかる範囲で答えます。


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by kissouch | 2008-03-22 03:57 | ヴィンヤード/vineyard