カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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Naked Lady

Naked Lady=「裸の貴婦人」とでも訳そうか。

フランス、イタリアなどのように、「伝統的な方法で。。。。。」と言う言葉を使い出すと、新しい技術に対してなかなか重い腰が上がらない。
しかし、カリフォルニアンは腰が軽い。
ワイン醸造、ブドウ栽培に関してカリフォルニアの良いところは、「ためらうことなく新しいアイデアや技術を試す。たとえ失敗してもあまり気にかけず次に進む。」ことだ。
新しいアイデアや技術が全て良いわけではないが、「実践に値する」ものは多い。

失敗例ではあるが。
私がカリフォルニアに来た当時、Water Stress が話題になっていた。
ブドウの木に極力水を与えない。そうすれば凝縮された葡萄ができると言われていた。そのため多くの人々がWaterStress を試してみた。しかし、どうもその ”効能 ”はなかったようだ。
いまでは「葡萄にWaterStressを与えると良い葡萄ができず、水を与えたほうが良い葡萄ができる。」と言うのが定説になっている。

数年前には、HangTimeやCanopyManagement等が話題になり、いろいろな議論が行われた。今でもいろいろ実験が行われている。
その中で私が興味を持っているのは、Leafing。(Leaf thinning,Leaf Removalとも言う。 日本語でなんと訳されているのか知れないが、摘葉と言う言葉だと思う。)
ブドウの房の周りの葉を取り除くことだが、タイミングやどの程度取り除くかがポイントだ。
ブドウの房が日を浴びることによって、糖度が上がるのは当然だが、タンニンが柔らかくなったり、グリーンフレーバーが消えると言われている。また風通しが良くなり、カビなどが生えにくくなる。しかし、やりすぎると、葡萄がレーズンになってしまう。
普通ハーベストの2,3週間前に行われる。私の畑では、ハーベストの3週間ほど前に東側は80%、西側は50%の葉を取り除く。
しかし、ごく最近、Leafing時期は早ければ早いほどよいと言う考えが出てきた。(私には疑問だが。)某シャルドネ畑では、結実が終わった時点(6月初旬)で房の周りの葉をすべて取ってしまった。
デ・ローチのジニー曰く、「Naked Lady」。


素っ裸になったグリーンシャルドネ。
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by kissouch | 2007-06-22 12:57 | ヴィンヤード/vineyard