カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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テロワールという言葉は最近聞かなくなったが、まだまだ熱ッぽく語る方もいる。
某有名女性ソムリエのAさんもテロワールの話が好きだ。
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幻ヴィンヤードに来られて、

「カリフォルニアワインは美味しくなりましたね。
でも、フランスのワインに比べると、カリフォルニアワインはテロワールを表現してるワインが少ないと思います。」と言われた。

ワインを表現するに当たって、
「テロワール」という言葉ほど抽象的な表現はないだろう。

また、テロワールの解釈が、人によってもまちまちだ。
「その地域の地勢、地質、気候、そして造る人、これらがテロワールの要素だ。」という人もいれば、
「『人』は関係ない。」という人もいる。
最初の3要素は異議なしで、「人」を加えるか、省くか、論争しているワイン雑誌の記事も読んだことがある。
答えがあるわけではないので、その論争には突飛な意見もあり、大いに笑ってしまった。

また、テロワールそのものが存在しないという意見もある。
「誰かがワインに格式をつけるのに考え出した言葉だ。」という記事を読んだ。

なるほど、テロワールという言葉は、フランスワインを格式付ける、あるいは付加価値をつけるのに都合が良い。
たとえば、
「ナパのカベルネやロッシアン・リヴァーのピノノアールはとても素晴らしいが、
ボルドーやブルゴーニュのようなテロワールの味わいを出せない」と。
(フランスワイン擁護の最後の切り札。)

また、ワインクリティックのBさんが、自身の経験、科学的根拠を用いて、テロワールに疑問を呈した記事を書いているのは興味深かった。
たとえば、
「カリフォルニアでは繊細、エレガントなピノノアールができないのはテロワールのためだ、と長年言われ続けてきた。しかし、1990年代からデジョン・クローンが導入され、カリフォルニアでも素晴らしいピノノアールができるようになった。今までの違いは、クローンの違いで、テロワールとは関係ないのでは?」と。

私もテロワールの事を聞かれることが時々ある。

それは。。。


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by kissouch | 2010-06-08 07:06 | ヴィンヤード/vineyard