カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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オーガニック 4    

クロ・サンジャックに戻って。

シャルル・ルソーは10年以上農薬を撒いていない。
それゆえ、マイクロ・オーガニズムは畑に戻って来ただろう。
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しかし、イーストの例を出して先に述べたように、
10年以上前の土中微生物とその当時の微生物とはかなり違っていると思われる。

(人類の進化の速度に照らし合わせれば1万年ぐらいの差があるかもしれない。)

さて、微生物がコンポーストを分解して葡萄の樹の成長に必要な N, P, K を作るわけだが、
10年前の微生物と10年後の微生物とでは、その分解の効率性や比率など、当然違うだろう。
また、マイナー要素の FeやZnやMgやMnやCu の量が多かったり、あるいは少なかったり、といろいろな違いが考えられる。
つまり、それら鉱物の割合が変われば、ワインを口に含んだときのミネラル感が変わる。
当然、ワインの骨格である タンニン、フェノールやアントシアニン なっども変わる。

それら諸々の変化を考え合わせれば、当然、10年前、10年後のクロ・サンジャックは異なったワインだろう。

(ここで味が変わる、と言っているのは、専門家が気づくかどうかの微妙なレベルの事を言っているので、誤解がないように。)

要するに、微生物が作り出した栄養素は、葡萄の樹の成長および葡萄の成長に大きな影響を与える。
そして、それはワインの味わいに大きな影響を与えている。

ここで面白い仮説が考えられる。



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by kissouch | 2010-06-01 10:32 | ヴィンヤード/vineyard