カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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暴風雨 と ゴーファー と バイオダイナミック その1     

たまに、ワインの種類から醸造、ブドウ栽培まで、とても詳しいワイン愛好家に会うことがある。
私が知らないことまで知っていて、困惑したり、
どこからこれだけの知識を仕入れたのだろう、と感心さえする。

しかし、やはり”知識”は”知識”であり、現実とはすこしかけ離れていることがある。






去年の夏、幻ヴィンヤードに来られたAさんの知識もすごかった。
それゆえ話も弾んだ。
葡萄畑に害を及ぼす”モノ”の話になったとき、
(以下の会話は要点のみを再生した)

Aサン、「最も脅威なのはやはりフィロキセラですか? 
AxR1はだめでしたね。」

「最近のルートストックは耐性がかなり良いので、最近フィロキセラの話は聞いたことがありません。
AxR1の例があるように、フィロキセラと人間のいたちごっこみたいなものです。」

Aサン、「それではピアス・ディジーズはどうでしょう?
南カリフォルニアの被害はひどかったですね。」

「2~3年前はシャープシューターを探せ、と大騒ぎでしたが、最近聞かないですね。」

Aサン、「オーストラリアではアップルモスの被害も大きいですね。ベイエリアでも被害が広がっているとききましたが?」

「私の畑の近くでアップルモスが見つかっています。でも特に被害が出たとは聞いていません。私の畑で最も困るのはゴーファーです。」

Aサン、「ゴーファー? ゴーファーってなんですか?」


フィロキセラやピアス・ディジーズなどは、
ワインの専門書やワイン雑誌に書いてあったりして知っている方は多いと思うが、
ゴーファーが私たちヴィンヤードオーナーの”天敵”とは知らない人が多いだろう。
特に日本には存在しない動物だから。(下の写真)

f0007498_955196.jpg


このゴーファーは野ネズミとモグラのハイブリッドのような動物で、
ブドウ畑じゅう、トンネルを掘りまくる。
そして、葡萄の樹の根をかじり、葡萄の木を枯らす。
葡萄の樹の根を食べられるのも困るが、トンネルのほうが大きな被害を与える。

どうしてかというと。

エルニーニョの関係で今年の冬は雨が多い。

(話がそれるが、最近ブログの更新が多いので楽しみです、というEmail を頂いた。実は雨が多くて畑仕事ができないので・・・・、コンピューターと遊ぶ時間が多くなッたので・・・・・、つまり時間を持て余してる。)

先週の水曜日の午前中は特にひどい雨が降った。
豪雨がゴーファーのトンネルに流れ込み、土砂を運んでいく。

雨が上がった翌日畑を見て回った。
いたるところで畑の土が削られ、下のほうでは深い穴が開いている。
これを補修するのに、どれだけの時間と予算がかかるか心配だ。

(畑の最も低いところで数匹のゴーファーの死骸を見つけた。溺死したのだろう。ザマーミロ、っていうところか。。。。)

それではヴィンヤードオーナーはゴーファーに対して、どのように対処しているのか?




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by kissouch | 2010-01-26 02:56 | ヴィンヤード/vineyard