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カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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Time slips quickly !!!   

私たちが娘のエイミーを連れてフランスに渡ったのは1991年、18年前だ。
エイミーはそのとき僅か3歳だった。
私たちはワイン醸造の勉強や語学の授業のために忙しく、
エイミーをディジョンの幼稚園(保育所)に預けた。







当時のフランスは社会福祉が行き届いていたので、外国人のエイミーも無料で預かってくれた。
子供達は朝8時から夕方5時までそこで過す。
病気でもない限り、途中で迎えに行くことはできない。


全く言葉もわからず、
全く見ず知らずのところに入れられたために、エイミーはよく泣いて幼稚園に行くのを嫌がった。(と私は思った。)
しかし、それは私たちの思い過しで、しばらくして「Stinky Cheese」が幼稚園へ行きたくない原因であることがわかった。

どういうことかというと。
そこの幼稚園では、子供ではあるがランチはフルコースのメニューだった。
だから最後に必ずチーズが出てきた。
そのチーズ、週のうち3回ほどは「臭いチーズ」だった。

(日本で納豆でも食べ慣れていればそれほど苦にもならなかったかもしれないが、
大阪出身のエイミーにはかなりきつかったようだ。)

そこでは食事のマナーに厳しく、当然食べ残しはご法度。
「パンで皿をピカピカにするまで」は、誰も席を立つことが許されなかった。
そのためエイミーはいつもチーズと悪戦苦闘、最後まで残されたらしい。

しかし、食べること意外では問題はなかったようだ。
2ヶ月ほどすれば、他のフランス人の子供と同じ様にフランス語をペラペラ話していた。
(さすが子供は語学が達者だ。外国語を習わせるなら早ければ早いほどよい。)


さて、先週の土曜日に そのエイミーが UC DAVIS を卒業した。
音楽とバイオロジー(医学系)の2つの学位を得た。
時間が流れるのは早いもので、臭いチーズで泣いていたのがついこないだのようだ。

今年の正月にエイミーとレベッカが日本へ帰る。
大阪、京都、横浜、東京を「徘徊」するようだ。

もし見かければ、「Hi Aimee 」と声をかければ喜ぶだろう。

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by kissouch | 2009-12-15 06:36 | 余談