カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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2) Pruning/剪定

過去20年ぐらいの間にいろいろなトレリスシステムが考案され、収穫量を優先するワイナリーはUシステムとかダブルカーテンといった新しいシステムを使っている。これらのシステムを使うと1エーカーあたり5〜10トンの収穫がある。ハイエンドを目指すワイナリーは伝統的なトレリスシステムであるVSP(ヴァーテイカル・シュート・ポジション)とケーン・プルーニングを使っている。地域によってはゴブレットも使われているが、たいていジンファンデルだけである。
VSPはカベルネなどのボルドー系によく使われ、ケーン・プルーニングはブルゴーニュ系のブドウに使われる。気象条件、スペーシングや品種にもよるが、どちらのシステムも4〜5トンの収穫量が期待できる。しかし高品質のワインを目指すなら収穫量は2トン以下に抑えるべきだろう。
ちなみに幻ヴィンヤードはケーンプルーニングで、去年の収穫量は1エーカーあたり1トンである。(開花時に雨が降ったことも影響している。)

VSPはどの枝を切り取るかわかりやすいが、ケーンプルーニングは経験を積まなければ難しい。初めてプルーニングをした頃は、数ある枝の中から最もふさわしい枝を残して、他の枝を全て切り取ってしまうのにはかなり勇気がいった。(間違った枝を残すと実がつかないことがある。そして翌年の収穫量にも影響する。)

1) 残す枝は健康であるか。
2) 芽を8個残すことができるか。
3) 芽と芽の間隔が一定であるか。
4) 枝をワイヤーにくくりつけたとき、芽は上向きになるか。
5) 枝をワイヤーにくくりつけたとき、きれいなアーチ型になるか。
6) どの枝を来年用に残すか。

上記のことを一瞬に判断し、不要な枝を切っていく。
一度迷いだすとなかなか残す枝を見定められない。“剪定道”とでも言おうか、心の乱れがあるとスムーズに剪定ができない。「今年のワインのできはこの剪定にかかっているのだ。」と精神を集中して枝を切らなければならない。 (これはちょっと大袈裟かナ。メキシコ人のヴィンヤードワーカーは誰もこんなことを考えてないって。)

プルーニング
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プルーニング後
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by kissouch | 2006-03-16 09:22 | ヴィンヤード/vineyard