V A...........
2009年 08月 25日
鳥よけのネットを張ることと、
ボトリングのために、ずーッと忙しかった。
そのためブログの更新がおろそかになったのだが、
そうすると、またまた、
最近醸造関係の話がない、
お知らせばかりだ、
とメールを頂いた。それゆえ、醸造の話を少し。
ワイン関連の本を読んでも「VA」という言葉はほとんど出てこない。
しかし、ワイン醸造では良く使う言葉だ。
VA=Volatile Acidity、日本では揮発酸と訳されている。(と思う)
ワインが酢酸菌のようなバクテリア、その他の微生物に汚染されると、このVAの数値が上がる。
それゆえ、その数値をモニターすれば、そのワインの微生物の汚染度が分かる。
だから、ワインメーカーにとってVAのモニターは欠かせない。
数年前日本に帰国したとき、日本でワインを作っている、かなり有名な醸造家と話をした。
彼が作ったボルドータイプのワインを飲みながら、
「VAはいくらぐらいですか?」
とたずねた。
彼はあまり愛想の良い方ではなく(私には)、
「なに? それ? VAって。」
と聞き返してきた。
「揮発酸だと思いますけど。。。」と答えると、
「僕はそんなもの気にしないよ。」と。
VAの数値が高くなってくると、まずセメダインのような香りがしてくる。
(そしてさらに高くなるといろいろな不快臭が増し、最後には酢になる)
「セメダインのような香りが少ししますが。」
「僕はセメダイン香が好きだよ。」と、返された。
そのように言われると、ワイン醸造の話どころではない。
さすが、日本には、 ”凄い”ワイン作りをしていらっしゃる方がいる。
VAは下記のキャシュ・スティルを使って計測する。
VAにはリーガルリミットがあり、それを超えてはならない。
高級な葡萄からできたワインのVAが上がると、
ワインメーカーはヤキモキする。
一昔前は、VAの数値の高いワインはガロンジャグ用のワインや トゥ・バック・チャックなどの安いワインにブレンドされた。
しかし、技術の進歩は日進月歩。
数年前から、そのVAを取り除く機械が活躍している。(写真下記)
少々お金がかかるが、ワインメーカーの不安を解消してくれる。
オペレーターのマイケルとVAリダクションマシーン。
。VA
ボトリングのために、ずーッと忙しかった。
そのためブログの更新がおろそかになったのだが、
そうすると、またまた、
最近醸造関係の話がない、
お知らせばかりだ、
とメールを頂いた。それゆえ、醸造の話を少し。
ワイン関連の本を読んでも「VA」という言葉はほとんど出てこない。
しかし、ワイン醸造では良く使う言葉だ。
VA=Volatile Acidity、日本では揮発酸と訳されている。(と思う)
ワインが酢酸菌のようなバクテリア、その他の微生物に汚染されると、このVAの数値が上がる。
それゆえ、その数値をモニターすれば、そのワインの微生物の汚染度が分かる。
だから、ワインメーカーにとってVAのモニターは欠かせない。
数年前日本に帰国したとき、日本でワインを作っている、かなり有名な醸造家と話をした。
彼が作ったボルドータイプのワインを飲みながら、
「VAはいくらぐらいですか?」
とたずねた。
彼はあまり愛想の良い方ではなく(私には)、
「なに? それ? VAって。」
と聞き返してきた。
「揮発酸だと思いますけど。。。」と答えると、
「僕はそんなもの気にしないよ。」と。
VAの数値が高くなってくると、まずセメダインのような香りがしてくる。
(そしてさらに高くなるといろいろな不快臭が増し、最後には酢になる)
「セメダインのような香りが少ししますが。」
「僕はセメダイン香が好きだよ。」と、返された。
そのように言われると、ワイン醸造の話どころではない。
さすが、日本には、 ”凄い”ワイン作りをしていらっしゃる方がいる。
VAは下記のキャシュ・スティルを使って計測する。
VAにはリーガルリミットがあり、それを超えてはならない。
高級な葡萄からできたワインのVAが上がると、
ワインメーカーはヤキモキする。
一昔前は、VAの数値の高いワインはガロンジャグ用のワインや トゥ・バック・チャックなどの安いワインにブレンドされた。
しかし、技術の進歩は日進月歩。
数年前から、そのVAを取り除く機械が活躍している。(写真下記)
少々お金がかかるが、ワインメーカーの不安を解消してくれる。
オペレーターのマイケルとVAリダクションマシーン。
。VA
by kissouch
| 2009-08-25 06:04
| ワイン醸造/vinification