カリフォルニアのソノマでワイン醸造に携わって早くも15年。「日本人醸造家の悪戦苦闘!」を綴ったワイン日記


by kissouch
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ピノノアールのクローンについて。。ワイン愛好家必読。。

先日、マボロシヴィンヤードにディジョンローン777を植えたことを書いた。
そうすると、クローンについていくつかの質問を頂いた。
また、もう少し詳しく説明してほしいとのメールもあった。

それゆえ、
去年帰国したときにカリフォルニアのピノノアール・クローンについてセミナーを行ったが、その復習を簡単に書いてみようと思う。


ワイン醸造の修行のために、私がブルゴーニュに行ったのは1991年だ。
最近でこそ、フランスでワイン関係の仕事をしている日本の方の話を聞くが、当時ドメーヌで働く日本人は私以外誰もいなかった。
それ以上に、
日本では「黒猫ラベルのワインが美味しい。」という時代だったので、
グランクリュ街道を旅する日本人にすら会ったとがない。
唯一ジュブレイ・シャンベルタンであった日本人の方は、三美のインポーターさんだった。
(そのとき頂いた羊羹の味は忘れられない。その後三美さんはなくなったらしいが。。。)

3歳の娘の保育所の関係、そしてレベッカが通うブルゴーニュ大学の関係もあり、その当時私たちが住んでいたのはブルゴーニュの中心地、ディジョンだ。
(ディジョン・クローンのディジョンだった。)
そのディジョンで、過去40年ほどピノノアール・クローンの研究がされていたとはまったく知らなかった。
知っていればよく通ったであろうに。。。。今でも残念に思う。

さて、このディジョンで新しいクローンが作り出されたので、ディジョン・クローンと呼ばれている。(アメリカでは)
カリフォルニアには1990年代中ごろにデジョンクローンが紹介され、現在最もポピュラーなクローンとなっている。それに対して、デジョンクローンが植えられる前までの伝統的なクローンを通称オールドスクール・クローンと呼ぶ。

私たちはブルゴーニュで1年間生活した後、1992年にソノマに来た。そして、あちらこちらの有名カリフォルニア・ピノノアールを飲んだ。
しかし、私が覚えているルソーのワインとはまったく違った。
これはちょっとヤバイ!と思った。
私が描くピノノアールが本当にカリフォルニアでできるのだろうか、と。

ナパ産、ボルドー産のボルドー系品種はそこそこ比肩していたが、
ブルゴーニュのピノノアールとカリフォルニアのピノノアールは
「まったく違う品種では??」
と思うぐらい違いが顕著だった。

「カリフォルニアではブルゴーニュのような素晴らしいピノノアールは作れない。これがテロワールの差だ。」
と述べているワイン批評家がいた。
同じようなことを書いているワイン雑誌も見たことがある。

続く

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by kissouch | 2009-06-30 06:49 | Vineyard 2009